Midori

Robert Mcdonald  piano

Thur. January 17, 2002, 7:30 pm

at Carriage House Theatre, Montalvo


Valse Caprice No.6,S.427 F.List
Sonata No.7 C Minor,Op.30, No.2 L.V.Beetoven
intermission
Four Pieces, Op.7 (1910) A.Webern
Sonata E-flat Major, Op.18 R.Strauss


小さなホールの前から4列目、真ん中の席。バイオリンを聴くにはちょうどいい席だった。1年前から予約

した甲斐があったというものだ。黒地に銀色の細かい模様が入ったドレスを着て登場した五嶋みどりは、

やっぱり華奢な体つきだ。リストのバイオリン曲なんてあったんだと思いながら聴いた一曲目は、体型の

せいなのか、ああいうものなのか私にはよくわからないけど、音が細く消え入りそうだった。ベートー

ベンのソナタは、よかった。感情豊かで、特に二楽章のゆったり綺麗な旋律は彼女の持ち味が生かされて

るんじゃないかなあ。第二部の一曲目、20世紀初頭の作曲家ヴェーベルンは、私の苦手な現代音楽。全く

わからないので、あんなもんかなっていう感じ。短い曲が4つ続けて演奏されたけど、だれにも終わりがわ

からなかった。最後のシュトラウスのソナタは、プログラムの中では一番好きだった。ベートーベンとは

弾き方が違うのかなあ。しっかりした音で、ベートーベンとは違った音に聴こえたけど、私には。時代の

違う作曲家だから、それはありうるかも。(初心者の私が思うことなので、あてにはなりませんが。)

ピアニストのマクドナルド氏は、とても上手だった。二人の呼吸もぴったりで、バイオリンとピアノ伴奏

というのではなくて、バイオリンとピアノが一緒に一つの曲を演奏している。あのピアノで余計にバイオ

リンが引き立っているのだと思う。

とにかく素晴らしいコンサートでした。アンコールも、彼女の技巧を見せる一曲と綺麗な旋律のゆっくり

した一曲で楽しませてくれた。演奏のあとで、聴衆からの質問に答えるという機会が設けられ、マクドナ

ルド氏と一緒にステージの端にに座って、気さくに答えていた。

友人の知り合いがピアノの譜めくりをしていたので、関係ない私もそのコネに便乗してちゃっかりサイン

を貰ってきた。 →ミーハーの証拠写真


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