Jon Nakamatsu  

piano recital

Wed. April 24, 2002, 7:30 pm

at Sacred Herat Church



 Joseph Wölfl

 Sonata C minor, Op.25
 Introduction: Adagio
 Fugue: Allegro
 Allegro molto
 Adagio
 Allegretto

 Frédéric Chopin

 Polonaise-fantaisie A-flat major, Op.61

 Scherzo No.1 B minor, Op.20

 Intermission

 Sergei Rachmaninoff

 Three Preludes
 C major, Op.32, No.1
 D major, Op.23, No.4
 C minor, Op.23, No.7
 Claude Debussy
 Suite bergamasque
 Plélude
 Menuet
 Clair de lune
 Passepied
 Franz Liszt
 Aprés une lecture du dante(Fantasia quasi Sonata)

      from Années de pélerinage:Book II





Jon Nakamatsu氏

1997年のヴァン・クライバーン・インターナショナル・ピアノ・コンペティションでみごと優勝した、地元出身のピアニストだけあって、 この辺で開かれるコンサートはいつも盛況だと聞いている。
今回のリサイタルは、教会関係団体の寄付を集めるために、隣町にある、1000人くらい入る大きな教会で開かれたものだ。

最初に弾いたヴルフル(?  Wölfl )という作曲家は全く知らないので、どんな感じの曲か楽しみだった。短いイントロダクションで出てきたフレーズを使ったフーガ、その後の アレグロ・モルトまでは途切れなしに続く。イントロダクションとフーガはがらっと違う表情でおもしろかった。演奏もフーガなんかは切れがあってぴったりだった。でも、全体として同じ様なメロディー、技巧が続きちょっと飽きた。
ショパンは二曲とも繊細な滑らかさがない感じ。なんていうんだろう、大胆に力強くという部分に対するものが出ていたらもっと綺麗だっただろうな。 ドビュッシーとリストが私はいいと思った。アンコールは知らない曲一曲と、ショパンの英雄ポロネーズと幻想即興曲。英雄ポロネーズはテンポも歯切れもよくて好きだった。

全く悪い環境のリサイタルで、あれじゃあピアニストがかわいそうじゃない?
まず、司会者が一曲目が終わった時にインターミッションだとアナウンスしたために、観客は立ち上がり、席を離れる。プログラムをちゃんと見ていれば間違いだとわかるはずなのに。 司会者も司会者だけど、聴衆も聴衆だ。2、3分して取り消しのアナウンスが流れたがもう遅い。ざわつきが収まるのにかなりかかった。全くう。
その後も変な所で拍手をする人、演奏中に入ってくる人、立ち上がってどこかへ行く人、声を出してあくびをする人…、斜め前の人なんか新聞読んでる!全くう。
私が加わっているオーケストラの演奏会以外では、息子が初めて行ったコンサート。ピアノどころじゃないとんでもない状態に、息子もあの雰囲気はいやだったと言う。全くだ。


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