The Philadelphia Orchestra 2001 United States Tour
Wolfgang Sawallisch (Music Director & Conductor)
Sun. September 30, 2001, 7:30 pm at Davies Symphony Hall
Variations on an Original Theme, Enigma, op.36
Elgar
Theme: Andante I: C.A.E. (Andante) II: H.D.S-P.(Allegro) III: R.B.T. (Allegretto) IV: W.M.B.(Allegro di molto) V: R.P.A. (Moderato) VI: Ysobel(Andantino) VII: Troyte(Prest) VIII: W.N.(Allegretto) IX: Nimrod(Adagio) X: Dorabella: Intermezo(Allegretto) XI: G.R.S.(Allegro di molto) XII: B.G.N.(Andante) XIII: ***Romanza(Moderato) XIV: E.D.U.-Finale(Allegro)
Symphony No.3 in E-flat major, op. 55 , "Eroica"
Beethoven
Allegro con brio
Marcia funebre: adagio assai
Scherzo: Allegro vivace
Finale: Allegro molto
サバリッシュ氏紹介のページ
9月11日のあの大惨事の犠牲者を追悼して(私はそのつもり)、通常では行わない国歌の演奏
がまずあった。もう、その演奏を聴いた途端、「おっ、これは違う」と思った。深くて胸に染
み込んでくる素晴らしい音。プログラムが楽しみだな、と思いながらわくわくしながら着席し
た。第一部で演奏された曲はエドワード・エルガー作曲の「エニグマ(謎)」という初めて聴
く曲。プログラムを見たときにはこのアルファベットが暗号みたいに並んでいるのはなんだろ
うと思ったけど、帰ってきてゆっくり解説を読んだら、それぞれが作曲者の妻や友人たちを暗
示しているそうで、謎の変奏曲と呼ばれていると書いてあった。エルガーって聞いたことがあ
る名前だけど誰だったっけ?とちょっともやもや。調べたら、あの行進曲「威風堂々」を作曲し
た人なんだ。全バリエーションそれぞれが興味深いけど、聴きやすい曲だった。とにかく演奏
がいい。弦はそれぞれがその時々で、主役になったり脇役になったりきれいにバランスよく絡
み合い、管楽器も要所要所で聴かせてくれて、ティンパニやドラムなどのパーカッションは歯
切れが良く…。どんどん引き込まれていった。14曲目まで全く飽きることなく聴けた。終わ
った時には、私もだけど、隣に座っていたご婦人も深いため息、そして、心からのスタンディ
ングオベーション。
第2部のベートーベンも変わることなく楽しめた。音の深みという点での迫力があった。鳴り
止まない拍手でサバリッシュ氏が3、4回ステージに戻ってきたけど、アンコールはなかった。
それでも、私は大大大満足。
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