Vladimir Viardo  

piano recital

Sat. March 2, 2002, 7:30 pm

at De Anza College A11 (Choral Hall), Cupertino



 Franz Schubert

 Four Impromptus, op.142
 F minor
 A-flat major
 B-flat major
 F minor

 Intermission

 Olivier Messiaen

 Six Preludes for Piano
 La Colombe (a dove)
 Chant D'Extase Dans Un Paysage Triste (A Song of Ecstasy in a Sad Scene)
 Le Nombre Leger (A Light Number)
 Les Sons Impalpables Du Reve (The Sounds of a Dream)
 Cloches D'Angoisse Et Larmes D'Adieu (Bells of Anguish and Tears of Farewell)
 Un Reflet Dans Le Vent (A Reflection in the Wind)





Vladimir Viardo氏

2日前にあったマスタークラスの印象が強烈だったViardo氏のリサイタルが、学生コンサート用の小さなホ

ールで開かれた。ラフマニノフが聴きたいと思ってたけど、残念ながらそれはなかった。

シューベルトの4つの即興曲は、よく聴く曲だ。ちょっと期待とは違って、硬くてごつごつしていて、あれ

っ?私の思っていたシューベルトとは随分違うなあという感じ。あれが、あの人が感じているシューベルト

なんだなあ、と思いながら聴いていた。

休憩のあとのメシアンは、とてもよかった。20世紀の音楽家で、カトリックの世界観を基に活動したオルガ

ン奏者・作曲家。いろいろな試みをして、前衛音楽に大きな影響を与えた。以前取った音楽理論のクラスの

3期目に、現代音楽についてちょっと勉強した時の「自然界のすべてに絶対者の造化の妙を見るという…云々

とか、鳥の鳴き声を基礎にして作品を作った…云々」ということしか頭に残っていなかったので、ちょっと

敬遠気味に聴き始めたが、どっこい、いい演奏だった。曲もおもしろかったし、演奏も良かった。どんどん

音が大きくなって行き、低音を一番大きく出す所では、げんこつで弾くほどの激しさだ。そんな弾き方は好

きじゃないけど、この場合は許せてしまった。彼の持ち味の弱い音の繊細さと、強くて深い激しさの対比の

連続に引き込まれた。

アンコールには、ショパンのマズルカをピアノ教授のP先生に捧げると言って弾き始め、演奏後、P先生頬を

染めて、可愛い花束を渡していた。



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