さて、これから拍子について書きます。
 文章は短く、すぐに読み終えることができるでしょう。
 サンプルデータがありますので、聴きながら理解してください(注1)。
 また、内容は作曲をする上でもっとも重要なことですので、きちんと理解してください。

 まず、図1の(a)を見てください。
 すでに説明したように、これは「1小節に4分音符が4つ入る」ということを意味します。
 つまり4分の4拍子、通称4拍子です(注2)。
 実際に聴いてみると、サンプル1のような感じです(注3)。
 非常に基本的な拍子が、この4分の4拍子です。
 ただ、いろいろと言うべきことがありますので、のちほどまとめて書きます。

 次に、(b)を見てください。2分の2拍子、通称2拍子ですね(注4)。
 これは実際にはサンプル2のような感じです。

 さて、もう気づいているかもしれませんが、(a)の例では分母の数字はあまり意味を持っていません。
 もしサンプル1のような感じであれば基礎となる音符は8分音符ですから、拍子の表記は(c)のようにならなければいけないはずです。
 さらに、サンプル3のような感じであれば表記は(d)のはずです。
 ところが、4拍子の表記は常に「4/4」なのです。
 同様に、(b)の場合も表記は「2/2」です。
 理由はよくわかりませんが、こういうきまりだと思ってください。
 なお、(c)、(d)のような表記は誤りですので気をつけてください。

 代わりに、サンプル1のことを「エイトビート」、サンプル3のことを「シックスティーンビート」と呼ぶ(注5)、「ビート」という概念があります。
 ちなみにサンプル2は「ツービート」といいます。
 他に「フォービート」というのもあるのですが、他のビートも含めて「ドラム編」で詳しく書く予定です。

 では、図2を見てください。
 (a)は4分の3拍子、通称3拍子です。
 実際にはサンプル4のようになります。
 (b)は8分の6拍子、いわゆるハチロクです。
 (4分音符÷2)×3ではなく、(8分音符×3)×2と考えるため、サンプル5のようになります。
 (c)は8分の12拍子です。要は(b)を2倍したものです。
 (d)は8分の9拍子です。サンプル6のような使い方をします。

 これ以外にも変わった拍子があるのですが、それは「その他」で書く予定です。

 また、特殊な例として図3のような表記があります。
 これは、「以下8分音符ふたつで表現されているのは3連符に読み替えること」という意味です。
 通称「シャッフル」というリズムですが、内容的には8分の6拍子や8分の12拍子と同等です。
 8分の6拍子などよりももっと速い曲に使います。


この節の注釈

注1……RealAudioを使おうと思っていたのですが、ドラムだけならともかく曲を流すにはあまりに音が悪いので断念しました。
でも最近はかなり音がよくなって実用に耐えるようになってますね。まぁいいや。
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注2……これと同じ意味で、次のような記号を使うこともあります。[楽譜イメージ]ただし、ここでは混乱を避けるため、「4/4」という表記に統一します。
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注3……ここで使用しているサンプルは、基本となる音符の長さを聴いてもらうためのものです。 したがって、「こういうリズムが4/4だ」と勘違いしないでください。ただし、「こういうリズムが8ビートだ」というのは正しいので構いません。
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注4……これと同じ意味で、次のような記号を使うこともあります。[楽譜イメージ]ただし、ここでは混乱を避けるため、「2/2」という表記に統一します。
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注5……シックスティーンビートと呼ばず、「じゅうろくビート」と呼ぶこともあります。
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