さて、まずはどういった方法でデータを作成するかを考えましょう。
曲を作ったものの、誰にも発表しないのであればそれは作らなかったことと同じようなものです。
とりあえず、筆者がかつて試したことのある表現方法、およびその長所・短所を簡単な表にまとめました。以下をご覧ください。
汎用性は、対応プラットフォームの多さで評価しています。
再現率は、制作者・聴取者間でのデータの再現率で評価しています。
サイズは、他の表現方法と比較した相対的なサイズの小ささで評価しています。
データ化は、制作プラットフォームの多さ、フリーウェアでの実現性で評価しています。
Aがとりわけ優れている、Eがとりわけ劣っている部分です。
各データ形式の詳細はSound Workshopが詳しく解説なさっていますが、ここでも簡単に説明しておきましょう。
MIDIデータというのは、このページの「楽曲貯蔵庫」に収められているデータの形式です。
「このタイミングでこの番号の音を出す」といった命令の集合で、音色のデータそのものは持っていません。
そのため、データそのものは小さくなりますが(数十KB〜数百KB)、再生環境によっては全然違った曲に聞えてしまうこともあります。
PCMデータというのは、音そのものをデータ化したものです。
音色を含め、すべての音楽的要素がそのまま再現されますが、当然データは膨大なものになります(数百KB〜数十MB)。
MODデータというのは、PCMデータを切り貼りし、曲データにしたものです。
MIDIとPCMのちょうど中間と考えてよいでしょう。サイズもMIDIとPCMの中間です(数百KB〜数MB)。
RealAudioというのは、プログレッシブネットワーク社の提唱するデータの形式です。PCMデータを圧縮したものと考えてよいでしょう。
PCMデータよりもサイズは小さくなりますが(数百KB)、音の質はかなり落ちます。
MPEGaudioというのもやはりPCMデータを圧縮したものです。
PCMの音質をほぼ保ちながら、サイズを10分の1程度に抑えられます(数MB)。
なお、ここで注意してほしいのは、上記はデータの作成方法一覧であり、作曲環境一覧ではないということです。
見ての通り、作曲が可能なのはMIDIデータとMODデータだけです。
それ以外の表現方法は、例えばMIDIで作成したデータの再現率を上げるためにMPEGaudio化する、といった場合に使います。