多くの人が手軽に試せる、PCMデータについてとりあげます。
Windows3.1/95/98/NTなど、Microsoft社のOSでは、PCMファイルは通常「wav」という形式で扱われます。Macintoshでは「aif」が標準的でしょう。UN*X系OSでは、NeXT社やSun社の提唱する「au」形式が一般的です。
PCMデータには、3つほど選択できるオプションがあります。ひとつめは周波数です。通常8,000Hz〜48,000Hzの範囲から選択します。数値が小さいともごもごとこもった音になります。逆に数値が大きいほどきれいな音が出せます。音楽CDなどは44,100Hzで録音されていますので、普通はそれにあわせて44,100Hzを標準として扱います。ふたつめはビット数です。これは8bitか16bitかの選択しかありません。8bitだとぶぢぶぢ濁った音になります。16bitのほうがきれいな音が出せます。普通は16bitを使います。みっつめはチャンネル数です。これはモノラルかステレオかの違いです。通常はステレオを使います。以下の記述は、44,100Hz、16bit、ステレオのデータを念頭に書いています。
Windows95では、標準でPCMデータを録音できるツールがついてきます。サウンドレコーダーというのがそれです。通常、スタートメニューの[プログラム]→[アクセサリ]→[マルチメディア]にあります。サウンドレコーダーがない、という人は、Windows95のフロッピーディスクやCD-ROMからインストールすることができます。

試しに録音してみればわかりますが、録音できる時間が極めて短いです。これでは実用にはなりません。幸いにして、フリーウェアやシェアウェアではかなり便利なPCM録音・編集ツールがありますので、これを利用しましょう。
ぼくが愛用しているのは、Syntrillium社のシェアウェア、CoolEdit96です。ハードディスクに余裕がある限り、どんなに長い間でも録音しておけますし、出力周波数の分析にも役立っています。

下のほうに「0:41.017」とか「7065K」とか出ています。これは、「41秒ちょっと録音してファイルサイズが7MB弱」ということです。大きいですね。これではとてもweb上に置いておくことなどできません。したがって、PCM形式は「他の形式に移行するための元のソース」として考えるべきでしょう。説明する順序が逆になりましたが、他の形式に移行する際に元のソースの音が悪かったら何に変換しても悪い音しか出ませんね。そのあたりを踏まえて、PCM録音は常に44,100Hz、16bit、ステレオでおこなうようにしましょう。