サブメロディについて説明しましょう。
 ひとくちに「サブメロディ」と言っていますが、ここで扱う範囲は大変広大です。
 本来「サブメロディ」といった場合、メロディと重なって流れるもうひとつのメロディのことをさしますが、ここでは「メロディ、ベース、ドラム以外のすべての音」をさします。
 たとえばポップスやロックなどで流れるギターやキーボードの音、オーケストラで使われる弦楽器や管楽器などの音、ダンスミュージックで使われるオーケストラヒット(注1)などの効果音なども、ここですべて説明する予定です。
 もちろんすべてを事細かに説明していては非常に時間がかかりますから、重要と思われるもの以外は軽く触れる程度に抑えておきます。

 何が重要なのか、ということに関しては、どのような音楽を作ろうとしているのか、ということに深く関わってきます。
 上記のように特定の楽器の使い方が重要なこともありますし、フーガやロンドなどの音楽的手法が重要なこともあります。
 これまたすべてを説明するのはあまりにも大変ですので、ここでは現在作曲するにあたってもっとも一般的と思われる、ポップスおよびロックを主体として書いていきたいと思います。
 しかし、それ以外の音楽に用いられる方法を無視するわけではありません。
 オーケストラヒットなどは今では普通のポップスなどでも使われておりますし、そもそもぼくは個人的に音楽をジャンルで分けることがあまり好きではないので(注2)、可能である限りさまざまなサンプルを幅広く取り扱っていこうと思います。


この節の注釈

注1……通称「オケヒ」です。曲の途中に「ジャンッ!」とか鳴ることがありますが、あれがそうです。ジュリアナ全盛期にはオケヒとドラムだけで書いたような曲がやたら出回っていましたが、最近はちゃんとアクセントとしてのみ使われているようです。
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注2……今まで書こう書こうと思いながら書きませんでしたが、これまであげてきたさまざまなジャンルはあくまで「それらしきもの」です。「ポップスとジャズの融合だからフュージョン」、「ロックとジャズの融合だからプログレ」、あるいは「ロックより激しいからハードロック」、「それより激しいからヘヴィメタル」、「やたら速いパンクだからハードコア」、「それのメロディアスなものだからメロディックハードコア」といったように、これまでのジャンルに含まれないような音楽が登場するたびに新しいジャンルが生まれてくるような状態では、ジャンルは意味を持ちません。したがってここでは非常におおまかな分類しかしておらず、ギター主体なら「ロック」、歌主体なら「ポップス」、リズム主体なら「ダンス」といったかなりいいかげんなカテゴライズをしています。ジャンルのカテゴリーについてはあまり参考にしないでください。
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