私の父。 盛夏、気温が30度を越えても、決してシャツの第一ボタンをはずさない。 イコンタではなくペルケオを、マミヤフレックス、そしてFS−1を愛用し(B級を愛するその遺伝子は確実に私の中に引き継がれ存在する)、若き日の写真を見れば、ばりばりのモボだった人である。 神戸、東灘、かつては酒蔵が立ち並んだ街が父の生まれ故郷である。 空襲に焼かれ、白浜は埋め立てられ、そして、震災。 父にとっては、もはや見知らぬ街になってしまった。 1999年夏、母の一周忌の墓参を終え、阪神御影駅にて。 |
Lens | Hexanon 40/1.8 |
Body | Konica FS-1 |
Film | Fuji RA |
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