PETER SELLERS TAPE

masterdisc, MDCD001
 


1 BACK IN THE U.S.S.R. 2'54" remix mono 1 from take 6
2 ROCKY RACCOON  3'54" remix mono 1 from take 10
3 WILD HONEY PIE  1'09" remix mono 6 from take 1
4 MOTHER NATURE'S SON  2'56" remix mono 8 from take 26
5 SEXY SADIE  3'55" remix mono5 from take 117
6 DON'T PASS ME BY  5'06" remix mono 1 from take 7
7 YER BLUES  5'50" remix mono 3 from take 16&17
8 GOOD NIGHT  3'04" remix mono 6 from take 34
9 EVERYBODY'S GOT SOMETHING TO HIDE EXCEPT ME AND MY MONKEY  2'27" remix mono 5 from take 12
10 OB-LA-DI OB-LA-DA  3'26" remix mono 21 from take 23
11 BLACKBIRD  2'23" remix mono 6 from take 32
12 NOT GUILTY  4'35" remix mono 1 from take 102

<ライナー・ノーツ>

我々は、このCDは、失われた昔の音源を探し求めているビートルズマニアにとって、最上の、そして最後のアイテムになるだろうことを断言する.

あなたが聴こうとしているこの音源は1968年以来、この20年間に世界中でリリースされたなかでも、最も古典的なものである.このセッション・アウトテイクは最もマスターテープに近い.我々は、この広く歴史的な事実として知られているセッション・テープはビートルズフリーク達にとってものすごい驚きであろうことを、たやすく想像できる.

このテープが有名な英国俳優のピーター・セラーズに、リンゴによって渡されたことは有名な事実だ.21年後、つまり1989年にこのテープはピーターの死後、親戚によってオークションに出され、想像できない額で落札された.彼の死の前でさえ、このテープはあまりに有名だった.その結果、実際のものとしてリリースされたテープは、音質が貧しく、我々は困惑し落胆した.しかしながら、実際のものと聴く限り、すべての必要なプロセスを踏むことの障害は我々にはなにもないように思えた.同時に、このテープはEMI保存の全てのマスターテープは驚くべき魔法を有していることを教えてくれる.我々が聴くことの出来るこの12曲はビートルズの歴史の鍵を握っている.我々も、4・3/4インチのテープを見て、聴いたあと、言葉を発することができなかった.

ここに誇りを持ってこのアイテムをビートルズファンに示したい.'yer Blues'での力強い演奏や、他のバリエーションに富んだ曲を聴いた後に感じたことを忘れないでいて欲しい. 最後に、これを可能にした人々の優れた仕事について考えを馳せて欲しいと思う.



<レビュー>

マスターディスク、衝撃のデビュー.
正にこの言葉が似合う、素晴らしい音源である.リンゴが、友人の英国俳優、ピーター・セラーズに
プレゼントしたというテープである.ホワイト・アルバムのラフ・ミックス集.

ジョージ・マーティンは、初めは、曲を選りすぐって、1枚のアルバムを作りたかったようで、
もし完成したら、何曲かの違いはあるにせよ、このようなラインアップになっていたのではないだろうか?

元テープはYellow DogのUnsurpassed Masters vol.4の物と同じ.テープが回ってきたそうだ.
ということは、この音質アップは、マスターディスクの尽力の賜物だ.
音質は、もうオフィシャルと変わりなし.彼らの技術は、音も好きなように細工できたらしいが、
ジョージ・マーティンが聴いていただろう音を目指して、マスタリングしていったそうである.
完成型が素晴らしいので気にならないが、一つ間違えば、音質は良いけど、実際のもの(誰も聞けないけど)
とはかけ離れたものが出来る可能性もあったわけで、これを可能にした、彼らの技術、センス、努力は
賞賛に値する.聴いたことない人は、絶対聴きましょう.

現在、Vigotone系Spankより入手可能である(要するにコピー盤).(outroduction参照)
また、これとSessionsには、ジャケットも含めた完全コピーCDが存在する.
といっても、ジャケットは薄い紙への両面印刷.CD盤自体にもよく見ると違いがある.