コンビニエンスストアアルバイトとは!
コンビニエンスストアの勤務時間帯
コンビニエンスストアの勤務交代は殆どが3交代制だ。9時頃から17時頃まで勤務する昼勤、17時頃から22〜23時頃まで勤務する夕勤、22〜23時頃から翌9時頃まで勤務する夜勤に分かれる。中でもコンビニエンスストアアルバイトの花形とも言えるのが、コンビニエンスストアの存在意義たる時間帯に勤務する夜勤だろう。
花形とは言っても、実際には勤務時間帯の関係で女っ気が殆ど無いので、実に殺伐とはしている(笑)。夜勤にも2種類ある。9時頃まで勤務する本当の夜勤と、4〜5時頃に勤務終了する準夜勤だ。警察から指導では、防犯上の点から最低でも夜勤を2人置くように言われているが、チェーンの本部からは人件費の点から準夜勤を置かずに夜勤1人のみで営業するように言われるのが普通だ。しかし、これらはどっちも現実的ではない。夜勤を2人置くのは、普通の規模の店では人件費の面から見てかなり厳しいし、夜勤1人のみで夜間の営業をするのは、防犯上と仕事量の面で問題があるからだ。そんなわけで、小〜中規模のコンビニエンスストアでは、夜勤1人、準夜勤1人の、計2人で夜間の営業をしている所が殆どなのだ。
花形と言われる理由のもう一つは、他の勤務時間帯に比べて時給が高いことが上げられる。他の時間帯がおおよそ\700〜\950程度なのに比べて、夜勤は\900〜\1,200程度といったところだ。但し、その仕事量に比べると、決して高いとは思えない事も多い。一般に日配品(弁当、おにぎり、パン、牛乳、パックジュース、生鮮食品、デザート等)は1日3回配送されるが、その内2回は夜勤の時間帯だし、メーカーパン、加工食品、瓶缶ジュース、菓子、雑貨、雑誌(返本を含む)、朝刊(返品を含む)、宅配便1便等もその殆どが夜勤の時間帯に来るし、ゴミ出し等の雑務も多い。各店の集配時間や方針にもよるが、仕事が多い場合、それら全ての検品、品出し、伝票処理等は夜勤の仕事なのだ。
勿論、レジ打ちを含めた接客も仕事の内だが、これも他の時間帯に比べると夜勤の苦労は多い。そう、夜中ともなると酔っぱらいが多いのだ。酔っぱらいでも客は客。訳の分からないことを言ったり、言われの無い難癖を付けてくる酔っぱらいを、なんとか宥め賺しながら営業するのも夜勤の仕事である。来客のピークの内、終電時と朝のピークも夜勤の時間帯だが、レジ打ち自体は他の仕事に比べるとピクニック程度のものなので、さほどの苦労はない。特に朝の常連客は慣れたもので、客数は多くても楽なのだ。(螢)
コンビニエンスストアの接客
一般にコンビニエンスストアの店員の接客態度は愛想が無いと言われる。これは大概の場合は正解だ。だが、その理由も色々ある。単に「仕事に対してやる気が無い」というのもいる。が、これは論外。店員失格である。たとえアルバイトと言えども、それでお金を貰っている以上はプロなのだから、きちんと仕事をこなさなければならない。
他の理由としては「愛想を使っている余裕が無い」というのがある。変な理由に聞こえるが、これはかなりの部分で事実である。コンビニエンスストアでは扱っている商品の種類は多岐に渡り、提供しているサービスも多岐に渡る。そんな状況下で全ての仕事を正確にこなすには、かなりの労力が必要なのだ。また、レジ打ちともなれば正確さと素早さが要求される。そんな中で、愛想などというものは優先順位が落ちていくし、また、それは正確さと迅速さ為に犠牲にすべきものなのだ。
ファーストフード店のような甲高い声の「いらっしゃいませぇ〜!」はコンビニエンスストアには必要無いのだ。徹夜明けの客にはかえって気に障るかも知れないそんなものよりは、正確さと迅速さこそがコンビニエンスストアの店員には要求されるのだ。
そんな訳で、自己弁護のように聞こえるかも知れないが、客として来店される方々に言っておきたい。店員が例え愛想が無くても、仕事がちゃんと出来ているなら、それは大目に見てあげよう。彼らにはこんな理由があるのだ。(螢)
コンビニエンスストアの沙汰も態度次第
多くのコンビニエンスストアではファーストフードを扱っている。それはソフトクリームだったりハンバーガーだったり色々なのだが、それを扱っている店員達は、他の仕事が多いために、必ずしも清潔というわけではない。勿論、食べる人の健康に害を及ぼす程であることは稀ではあるが。もっとも、それを言い出したら、ファーストフード専門店の方の店員だって清潔とは言い切れないのだし。
ただ、もしあなたが店員に不必要に不快な思いをさせるような事があったら、あなたは不必要に「清潔でない」物を口にすることになるかも知れない。彼らが鼻糞をほじった手であなたが食べるソフトクリームのコーンを触っていたとしても、あなたはまず気がつかないだろう。
客は客なのだから、店員に媚を売る必要は全く無い。が、店員に不快な思いをさせる必要はないし、もしそんな事をすれば、逆にそれは客自身が嫌われる原因になることはある。例えば、レジでの会計中での会話等で、店員の声に対して「はい」とか相槌を打つだけで、店員の方としては随分心証が良いのだ。逆に、店員が「〜ですか?」と問い返しているのに満足に返事出来ないような客だと、店員の心証は悪い。単純な事だし、日常の社会生活マナーを守っているなら特に意識せずに出来ることだが、それだけ世間的マナーが欠けている客が多いのもまた事実である。それは、コンビニエンスストアに来る客だけではないが。(螢)
コンビニエンスストア強盗
コンビニエンスストア強盗というのは、実際のところ割の合いにくい仕事(笑)だろう。普通の店では、ある程度の売り上げが溜ったら途中回収して金庫に収めてしまうのでレジに置いてある金は極めて少ない。その割には防犯カメラを始めとした防犯機構は色々と設置されているし、店頭に出ている店員以外にも事務所からモニターしている店員もいたりするからだ(中には、実際には防犯カメラを作動させていないでダミーになっている所も有ったりするが……)。
それでも、コンビニエンスストア強盗は後を断たない。やはり、人の少ない時間に営業しているという点でかなりの危険がある事は否定出来ないのだ。そんな中で、Aーエムピーエム本部は店内にATM(現金自動支払機)を置こうなどとしているので、現場(店)の人間達からは危険を増大させるものとして反発を受けていたりする。
実際に強盗に入るまでの経過は、その多くが良く似ている。まず、日本人の2人組ぐらいが店内の下見をする。この時、ガム等の値の張らないものを買っていく事が多い(笑)。その後、襲撃の計画を立ててから不法滞在外国人2人組ぐらいを実行犯として強盗させるのだ。
強盗の下見に来た連中は、慣れている店員には結構すぐ分かる。そういう時には強盗を未然に防ぐためにも、隙を見せないのが一番だろう。ま、強盗をさせておいて取り押さえるというのも手ではあるが(笑)。
中には間抜けな強盗下見連中もいて、非常に分かりやすい場合も少なくない。私が以前にいた店はかつて強盗に襲われた事の有る店(と言っても、それから2回ほど店の名前は変わっているが)で、「マネー、マネー」という強盗の脅し文句で一世を風靡した(笑)ものだったが、その店に明らかに強盗の下見と思われる2人組が来たのだ。チンピラ風アロハシャツを着た2人組が店内をさんざんうろついて防犯カメラの位置を確認した挙げ句、ガムを一個買い、その時にレジで「ここの店は夜も店員が2人なんですね」とか話し掛けてきたのだ。分かり易過ぎる。(螢)
コンビニエンスストア職業病
コンビニエンスストアでアルバイトしていると、テレビでジュースやデザート等のコマーシャルをしていると、「あ、これ\130だ。税込みで\136……」とか思ってしまう。
自分が客として他のコンビニエンスストアに入った時に「いらっしゃいませ」と言われると、自分もつい「いらっしゃいませ」と言いたくなる。実際に言ってしまって店員に笑われた奴もいる。(螢)