そんな時、仕事で液晶ディスプレイ各種を調査していたところ、ビデオ入力端子(NTSC)付き、
実売15万円以下の15インチ液晶ディスプレイがあることをメーカーのホームページ
で知って、詳細を調べました。
⇒ http://www.totoku.co.jp/DP/CV511T/CV511T.html メーカーのホームページへ
パソコン雑誌や、カタログから富士通製MVA液晶の特性が明るさ・発色面でそこそこ良いことや
DESKPOWERの液晶モデルが同タイプの液晶パネルを使用しているということなので実物を見て
購入することに決めました。
幸い、東京・用賀に行った折りに、建国記念日と翌日を移動日として充てられたので、
秋葉原で購入すべく、販売店の下調べを行なって、実売125,000〜138,000円であることを
確認し、その分の現金を握り締めて東京へ発ったのでした。
ところが・・・探し回りましたが現物がなかなかありません。次回入荷は未定というばかり、
結構探し回ったあげく、灯台もと暗しというか、いつも品揃えが豊富なLaoxコンピューター館
にあった在庫2本のうち、1本を138,000円(税込み144,900円)でめでたく入手できました。
さっそく単身赴任先の豊橋へ担いで帰って(梱包込み10kgなので軽い軽い)設置した
ところです。
その後、2ヶ月間ほとんど写真の通りTVモニターとして使用していました。
それから2ヶ月以上、ATI RAGEII、Intel i740のモニターとして1024×768(16bit〜32bit色)
モードで使用しています。
<テレビモニターとしての使用感>
チューナーは内蔵していませんので、ビデオチューナー出力で見ることになります。
NTSC映像の液晶画面への表示状況は、良くみると液晶の2〜3ドットを1単位と
するモザイクになっているという、シャープの液晶テレビでおなじみの表示になって
います。多少違和感というか、「もっと1ドットずつくっきりと奇麗に写らんのか」
と思ったりしますが、慣れればあまり気になりません。
テレビ放送で、強めのゴーストが発生しているような場合、アナログテレビ(従来の
ブラウン管のテレビ)の場合は画面が2重、場合によって3重以上になるのですが、
CV511Tの場合は(何と呼ぶのか知りませんが)放送電波中のフレームの開始信号が
タイミングをずらして2重3重に送られるのでそれにあわせようとするかのように、
画面の上部が不安定にぐにゃぐにゃと斜めにぶれる現象が起こりかなり見づらいです。
テレビ放送が鮮明に受信できる場合にはこの心配はまったく不要ですし、どちらかと
いえばVHFよりもゴーストに強いと思われるUHFの場合はほとんど問題ありません。
また、ダビングを繰り返したり、古くなって映像が乱れることのあるビデオソフトでも
同様に画面全体がぐにゃぐにゃと掻き消えてしまう現象があり、場合によっては、
まったく何が映っているのか判読できないような映像になってしまいます。
NTSC入力は、ビデオカメラのモニターやビデオキャプチャーをする時にモニター
として使えるおまけ的な機能だと割り切っています。
#通常はテレビ放送を見るのに使っていますし。
PAL入力も表示されるそうなので、ヨーロッパ向けのアミガやアタリのPCや
ゲーム機を使用するのに役に立つかもしれません。
アナログVGA入力が2系統と、NTSC入力が1系統ありますが、それらを筐体前面の
ボタンでトグル切り替えするのですが、当然リモコンがないので、いちいち手を伸ばさ
ねばならず、ものぐさな私としては面倒です。
<入出力端子・省スペース・壁掛けテレビの可能性>
写真では、VGA入力は1系統のみ接続しています。VGAケーブルも1本だけが
付属していました。ビデオの音声入力はモノラルです。あまり大きな音にすると、
内蔵スピーカーがビビり出すので、スピーカーは外付けにすることをお勧めします。
USBはなにもつないでいません。
ディスプレイの角度が前後方向に手で回して変えられる構造になっていますが、
その基部にある2本のネジを外すと、壁掛けアダプターが付けられるようです。
パネル部だけで5Kg以上あるようですから、かなりしっかりと壁に固定する必要
があると思います。
結線部は背面カバーをかけるとすっきりした外観になります。また、奥行きが25cm
位ですから、17インチモニターを置くことに比べるとパソコン机の上が有効に利用できます。