オゾン層の形成



 の中で生きものが生まれても長い間、陸の上に生きものがすむことはできませんでした。太陽からの強い光が直接陸上にふりそそいでいたからです。夏にプールや海水浴にいくと、はだが真っ黒に焼けてしまいますね。これは、太陽からの光に含まれる紫外線とよばれる目に見えない光によるものです。紫外線は、目に見える普通の光よりもエネルギーが強く、体にあたると、その中にある遺伝子などの物質をこわしてしまいます。このため、強い紫外線が当たるところでは、生き物は生きていくことができません。私たちが日焼けで真っ黒になるのは、体に良くない紫外線をふせぐためです。昔の地球には、今よりもずっと強い紫外線がふりそそいでいたのです。

 の地球では、空高くにあるオゾン層とよばれる部分が、太陽からの強い紫外線をふせいでくれています。そのおかげで、私たちは安全に陸の上で生きていくことができるのです。オゾンというのは酸素の原子が3つくっついたものです。酸素は酸素の原子が2つくっついたものですが、大気中に酸素があると、紫外線がぶつかって、ひとりでにオゾンができます。オゾンは紫外線がぶつかるとまた酸素にもどります。こうして紫外線は、オゾンを酸素に変えたり、酸素をオゾンにかえたりするのに使われてしまいます。lぴそて紫外線があまり地上に届かなくなるのです。

 ン藻などの酸素を放出する生きものが生まれても、すぐに大気中に酸素が入ってきたわけではありませんでした。でてきた酸素は海の中の鉄分とくっつき、鉄さびとなって沈んでしまったのです。水の中の鉄のほとんどが沈むと、ようやく大気中に酸素がでてきます。しかし今度は岩の中に含まれていた鉄などの金属をさびらせるのに使われてしまいました。このため、酸素が大気中にたくさん含まれるようになったのは、はじめて酸素を放出する生きものが現れてから25億年以上もたった、約10億年前のことだといわれています。大気中に酸素が含まれるようになると、オゾン層が地球を取り囲み、地上に生きものがすむことができる準備がととのいました。