早いものです。
江実が生きていたとき、私は仕事以上の義務感と熱意を持ってホー ムページを作って江実の状況を報告していました。
そのホームページの内容と合わせ、当時書けなかった事柄などをかなり書き足 して、本として出版しました。
インターネットはリアルタイム性がとても優れたものです。
しかし、一過性の感 が拭えません。
本になったことで、江実の存在を長く本棚の片隅に覚えていただけるようになったと思っています。
今回の出版のために、何度も読み返して、自分の家族のことながら「すごいよなあ」 と感心してしました。
江実が死んだ時は「何事にも腹が立たない聖人のようになってしまった」のです が、 すぐに「つまらないことでくよくよイライラする凡人」に戻ってしまいました。
そんな凡人になった自分が、この本を読むと自ら元気付けられます。
限られた時間の人生でもきらめくことはできる---。
是非、お手元に一冊、また、ご友人にもご紹介ください。
[本のタイトル、出版社など]
がんばれ、江実
アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコの近くのUCSF(カリフォルニア州立サンフランシスコ大学病院)で産まれ、人生の8割をUCSFで過ごしました。 この娘のおかげで、それまではなかなか考えない様々なことに想いをはせるようになりました。 私は「がんばれ」という言葉が好きではありません。でも、この記録では毎回どうしても「がんばれ」と書いてしまいました。江実の人生に付き合った「預言者(言葉を預かって喋るだけ)」としての私の語彙能力では、「がんばれ」以外の言葉がどうしても見つかりませんでした。
江実は本当に頑張りました。もう頑張らなくてもいいからね。
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3歳になる長女を読者として想定した「科学心満載童話(?)」です。娘は結構気に入ってくれています。ある雑誌に応募しましたが、残念ながら最終予選にも残りませんでした。人生、勉強。