20世紀の地球科学は、大陸が移動するということを確かめるのに全力を注いできました。その作業はひととおり終わり、現在は、どうして大陸が移動するのか、その本当の理由は何なのかということに関心がうつりつつあります。そこででてきたのが、21世紀の地球観といわれる
プルームテクトニクス
です。プルームとは、マントルの大きな上昇流、下降流のことです。そして、このプルームが、大陸の移動や生物の大量絶滅、地磁気の反転などに大きな影響を与えてきたのではないかと、先端的な科学者は考えています。
そうした考えは今のところ仮説でしかありませんが、ここではちょっと背伸びをして、そのあたらしい考え方を見てみることにしましょう。