岩が流れる?


 

 地球の表面は、硬いカラにおおわれています。カラの下には厚いマントルと呼ばれる部分があり、その中には地球の「芯」である核があります。マントルというのは、もともとマントと同じで、「なにかをつつむ物」という意味のコトバです。地球の核を包み込むものという意味から名づけられました。

 マントルは岩でできていると考えられています。かたい岩できたマントルは、ゆっくりと流れています。岩が流れる??って思う人もいるでしょう。硬い岩が流れるなんてありえない。という人がほとんどかもしれません。でも、地球の中では、何万年、何億年というながいながい時をかけて、ゆっくりと岩が動いているということが分かっています。どんなにかたい物でも、長い時間をかけてみたら水あめのように形を変えてしまうのです。古い建物にある窓ガラスは、何百年という年月をかけて形が変わり、窓の下側の方が上よりも厚くなっています。ガラスが重力にひっぱられて、上から下に流れたのです。

 では、マントルは何で動くのでしょう。別にじっとしていればいいじゃないか、というのが正直なところですね。でも動いています。どうしてなんでしょう?