バージェス動物群


 

 時代:カンブリア紀のはじめ(約5億3000万年前)

 ナダ西部ロッキー山脈中のヨーホー国立公園に分布する、カンブリア時代初期の海の動物たちの化石

 1907年に、アメリカのチャールズ・ウォルコットによって発見されましたが、長い間あまり注目を集めませんでした。最近になってふたたび調査・研究がおこなわれ、カンブリア紀の動物の爆発的進化のなぞをとく鍵として、注目されるようになりました。

 物の進化がどのように起こったのかを知るためには、化石を詳しく調べて、現在生きている生物とどのような親戚関係にあるのかを知ることが必要になります。しかし、普通は化石として残る生物の種類がとても少ないために、進化の歴史を追うことはとても大変です。

 くに、カンブリア紀の種の爆発では、数千万年という短い時間で、それまでまったくいなかった形の動物がいっせいに現れました。そうした動物たちが、一体どのような親戚関係にあるのかは、いままでまったく分かりませんでした。

 かし、バージェス動物群やチェンジャン動物群の化石は、カンブリア紀のはじめにできたうえに、普通では残りにくい、ミミズのような軟らかい体をもった動物までのこっています。そうした化石を使って、今地球に生きている動物たちが最初どのように進化してきたのかを知ることができるのです。

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