カンブリア紀(Cambrian period)
かんぶりあき
約5億7000万年前から5億1000万年前までの時代
この時代の地層がよくみられるイギリスのウェールズ地方を、むかし「カンブリア」とよんでいたことから名づけられました。
カンブリア紀は古生代の始まりの時代です。このころの生きものはみな、海に住んでいました。陸地は乾き、太陽からの強い光が照りつけて、生きものたちはまだすむことができませんでした。
カンブリア紀の地層からは三葉虫の化石がたくさん見つかることから、むかし「カンブリア紀は三葉虫の時代だった」と考えられていました。しかし最近になって、カナダや中国で見つかったカンブリア紀の地層から、三葉虫以外にも、ひじょうにたくさんの動物たちが見つかりました(→バージェス頁岩)。ところがカンブリア紀よりも前の時代には、化石に残るような大きな動物がほとんど見つかっていません。つまり、カンブリア紀の海に突然、たくさんの生きものが姿をあらわしたのです。これは生命や地球の歴史の7大事件の一つで、
といいます。
画像提供:www.greatlakes.k12.mi.us/projects/earth-science