カンブリア紀の種の爆発
いくつもの細胞からできた大きな生きものたちは、海の底でゆっくりと進化を続けました。その中には菌類や植物、動物などがいます。でも、そうした生きものたちの種類はそれほど多かったわけではありませんでした。約6億年くらい前になるとようやく、いくつかの多細胞の動物化石が見られるようになります。エディアカラ動物群とよばれる化石です。
ところが、約5億5000万年前、突然たくさんの種類の動物たちが地球上にあらわれます。地層にはたくさんの動物たちの化石が見つかるようになり、種類も急に増えます。この事件は生命のれきしの中でも7つの謎の1つといわれています。その理由はいくつも考えられていますが、本当のところはまだはっきりと分かってはいません。
この爆発的な進化の謎を解く鍵が、バージェス動物群やチェンジャン動物群とよばれる化石です。