原子の構造
原子は小さな小さな粒ですが、そのまん中には原子核(げんしかく)があって、そのまわりを、電子という軽くて小さなものがまわっています。原子核がプラスの電気を、電子がマイナスの電気をもっているために、お互い引っ張りあっています。ちょうど、太陽と地球がひっぱり合いながら、地球が太陽のまわりを回っているのと同じです。
原子核はもっと小さなつぶである、陽子(ようし)と中性子(ちゅうせいし)からできています。重さは、陽子も中性子もだいたい同じです。しかし、電気についてはちがいます。陽子のもっている電気は電子と反対向きで、ちょうど同じ大きさです。中性子は電気をまったくもっていません。
酸素、炭素などといった原子の種類は、陽子が原子核に何個入っているかで決まります。ということは、陽子の数が同じなのに、中性子の数がちがうと、原子の種類は変わらないのに原子の重さはちがうということになります。このように、同じ種類(同じ数だけの陽子をもつ)の原子で重さのちがう(中性子の数のちがう)ものを「同位体(どういたい)」といいます。同位体は、岩石の年齢を測るときにとても大切な働きをします(→年代測定)。