プルームが生物を絶滅させる!?


 

 生物は、草原や木の上、海などいろいろなところに住んでいます。それに一口に海といっても、水面近くから底といった、場所や深さによって、住んでいる生き物の種類はちがいます。何かの拍子にすむ場所がなくなったとき、生物は絶滅してしまうことがあります。太陽の光の届く浅い海には、とくにたくさんの生き物が住んでいるので、大陸が衝突して浅い海がなくなったときなどは、たくさんの生物がいなくなってしまったと考えられています。

 また、たべものがなくなっても生き物は生きていくことができません。人間など、他の生き物をたべて生きているものもいるが、なにもないところからたべものを作ることは、草や木などの植物にしかできません。植物は太陽の光をエネルギー源として、水と二酸化炭素からたべものを作ることができます。そして、僕たちの呼吸に必要な酸素を出してくれます。植物がいなくなれば、たべものがなくなり、酸素もなくなって、ほとんどの生き物は死んでしまうでしょう。

 沈みこむプルームは、大陸を衝突させて超大陸をつくり、まわりに広がっている浅い海をなくしてしまいます。また、わき上がるプルームによって、たくさんの火山が爆発し、空高くチリが舞い上がって、太陽の光をさえぎってしまいます。このようにプルームが原因となって、住む場所やたべもの、酸素などがなくなり、多くの生き物が絶滅してしまったという考えが、いま注目を集めています。