◆國貞からの理不尽な「お詫び」に、小西誠さん、津村洋さんらが猛反撃
我々の公開質問状への回答と同時に到着していた、いわゆる「9・2実行委
による団体参加拒否問題」に関する「お詫び」に対し、この問題に関する質問
状を提出していた「サイバーアクション」著者の4人=井口秀介・井上はるお
・小西誠・津村洋の各氏が、全面的な反論を発表しました。
この4人による公開質問状は、9・2実行委に9000円を支払い、いったんは
受理された団体参加申込が後になって却下されるという、極めて不可解な「事
件」について、9月7日に提出されたものです。
我々「糾察する会」は、この「団体参加拒否」が、宮崎追求を最先頭で闘っ
てきた小西誠氏(「公安調査庁スパイ工作集」版元の社会批評社主宰・元反戦
自衛官・元中核派で現在は同派を離脱)の実行委参加を阻止するための、事務
局内秘密会議による後付け大謀略ではないか、との疑いを強く持っています。
実際、事務局中心メンバーである吉岡忍氏が、この却下決定の直後に市民団体
「市民の意見30」の集会にビラ置きに現れ、「小西が来たことでこの集会が左
翼の党派闘争に利用されてしまう。これでは運動が広がらない」などと暴言を
吐いていることを我々は確認しています。
4名からの公開質問状
https://members.tripod.com/miyazaki_kyusatsu/inquire2.html
そして、提出から1ヶ月半も経過した後、回答ではなく「お詫び」なる文章
が、参加拒否をめぐるキーパーソンである、実行委事務局メンバーだった國貞
から送られてきたというわけです。
この問題は、単なる1組織の問題ではなく、「個人情報保護法案反対運動」
の現時点における最大の核の1つである組織が、宮崎学というスパイを懐深く
に抱えつつ、理不尽・非民主的な組織引き回しを行ってきた、という重大な問
題です。
我々も、9・2実に見られた理不尽な共闘組織運営についてはいくつもの文
章を公開しており、この文章に全面的に賛意を示しつつ、断固公開するもので
す。
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(1)國貞氏よりのお詫び文章
参加団体問題に関するお詫ぴ
先に、ご質間をいただいた「9・2個人情報保護法案をぶっ飛ぱせ! 日比谷野
音集会」の参加団体問題について、以下お詫びします。
私は、9・2実行委について、「集会にご賛同いただけるいかなる団体、いか
なる個人も参加しえる」と書きました。その意味において、9・2実行委の参加
団体の枠に制限があったことは確かに運営上の問題があったと思います。私自
身は「いかなる団体も参加しえる」という当初の方針を貫いて、団体の枠組を
拡大していく方向で考えていました。そうはならなかった点については、事務
局内部での意見調整の結果として、団体枠を締め切り賛同者の方に回っていた
だくという結論が導かれたからです。私はそのことをメールにてお伝えしまし
た。山田の応対とズレがあったのは、単純に指揮系統の問題であったと思いま
す。事務作業はすべてが完壁であったわけではありません。実行委は一人の意
志で動いていたわけではなく、また幹部組織があったわけでもなく、さまざま
な意見調整の中で方針が決まっていきました。最終責任を誰に帰するかという
ことは、事実上不可能に思います。
とはいえ、参加団体の件で、皆さまに不愉快な思いをさせてしまったとした
ら実行委の一員としてお詫びいたします。とりわけ、沖縄でご尽力いただいた
津村様にはたいへん申し訳なく思っています。今後とも個人情報保護法阻止闘
争は継続いたしますので、ご理解・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
以上
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(2)(1)に応えた、「サイバーアクション」著者グループの文章
公開性・民主性ある運動を創造・発展させるために
−國貞さんの「お詫び」に応えて−
井口秀介・井上はるお・小西誠(「サイバーアクション」著者グループ)
http://wsf.miri.ne.jp/cyberaction/
cyberaction@wsf.miri.ne.jp
〒165-0034 東京都中野区大和町1-12-10 小西ビル 社会批評社
03-3310-6561
津村洋(「国際主義」編集会議)
http://www.ngy1.1st.ne.jp/~ieg/
ieg@ngy1.1st.ne.jp
〒171-0021 東京都豊島区西池袋2-38-6 第一後藤ビル 十月社
03-3981-2887
國貞さんから、私たちが「団体参加拒否問題」と捉えている件について実行
委あてに提出した「公開質問状」に対応した形での「お詫び」が到着しました。
この「お詫び」は、参加拒否について率直な謝罪が表明されているようで、
実は、「公開質問状」にたいして何一つ具体的な返答がなされていません。
今後の「個人情報保護法案」反対運動をはじめ諸個人・諸団体による運動の
発展のためにも、私たちはここで、運動の本来あるべき姿、原則を再提示しな
いわけに行きません。
私たちの公開質問状では、この問題が、異なる意見を持つ団体が共に闘う運
動体において当然守られねばならない民主的な運営ルールの不在によってもた
らされたことを重視し、まず事実関係をはっきりしてほしい、とお願いしたの
です。
そもそも「個人情報保護法案」は、市民の「個人情報」を権力者が管理し、
一方で権力者に近い「個人情報」は隠蔽しようとする法案です。
9・2を中心とする現在の法案反対運動は、マスコミにとってのこの法案へ
の問題性を中心軸の1つとして訴える形で進められてきました。
マスコミがこの法案で大きな圧力を受けることになることは明らかであり、
それ故マスコミが反対運動を自らの視点で突き出し闘うことには、私たちは全
面的に賛同します。
しかしマスコミが「対権力者」で発揮でき、権力者がそれを恐れる「ペンの
力」は、同時に、市民に対しても大きな影響力を及ぼすことができる「諸刃の
剣」です。これを持つ者が、その一方の用法を防衛するための運動を広範に取
り組むのであれば、もう一方の用法をとりわけ慎重に為していくことは避けら
れない義務です。
そしてそれは、法案反対運動を中心的に担った実行委や事務局にとっては、
市民に対して徹底的に公開され、民主的に運営され、アカウンタビリティを果
たすことができる組織や戦線を目指すことを要請するはずです。
この運動が今後も継続していくのなら、今回の誤りがどのような経緯でもた
らされたのかの解明が絶対に必要です。これなしには、民主的な共闘組織・ネ
ットワークなどの形成は不可能ではないでしょうか。
しかし、國貞さんの「お詫び」は、これらの面で徹頭徹尾不誠実であり、論
旨が混乱し、一連の取り組みが「既得権擁護運動」を抜け出せないものである
ことを自己暴露しているものだ、と言わざるを得ません。
結局、「お詫び」の意図は、責任回避だけは堂々と主張し、事実関係をすべ
てうやむやにしてなおかつ「私が悪かった!」と坊主懺悔してごまかす、とい
う國貞さんの意図が丸見えです。
(1)「指揮系統」と「幹部組織」は一体のもの
國貞さんは、「団体参加拒否問題」の直接の原因を「指揮系統の問題」とい
うキーワードで語っています。すなわち、「指揮系統のあり方に問題があった
のだ」と。
しかし、「指揮系統」というのは、何らかのピラミッド的な組織形態におけ
る、「上位」から「下位」に対しての指導・連絡網を指すものです。
國貞さんは「幹部組織があったわけでもなく」とも書いていますが、「問題
の原因であった」ところの「指揮系統」は、何らかの指導的立場にある組織が
存在しない限り成り立たないものです。
國貞さんが自認する「指揮系統の存在」は、國貞さんが否定し私たちが強く
疑いを持っている「幹部組織の存在」を事実上認めた、ということです。
(2)「責任の不在」はあり得ない
「指揮系統」が存在していたのならば、その指揮系統に関わった人間が責任
を負うのが当然です。そして、そこに更なる統括者または代表者が存在するの
であれば、その人も、あるいはその人が代表して、責任をとることになること
も組織によってはある、というのが「常識」です。
「最終責任が不在」ということは、「指揮系統」が存在する以上ありえない
ことです。
私たちは、國貞さんが自己の責任を逃れるためにこのような詭弁を弄してい
るのではないか、と考えざるを得ません。
(3)「幹部組織」がなければ個人が責任を追うべき
この間の経緯を考えても、またこの「お詫び」を検討しても、私たちは「幹
部組織」が存在しない、という國貞さんの主張自体に重大な疑問を持っていま
すが、それを置くとしても、もしそのような「指導的立場」が存在しないなら
ば、問題に対しては具体的な任務・判断・指示を行った個々人が何らかの責任
を負うものです。
この点でも、自らの問題でもあったと認めた國貞さんが、疑問になに1つ答
えず、具体性がまったくない「お詫び」を出せば事足れり、と考えていること
は、まさに個人としての責任逃れです。
(4)質問に対して一切答えていないのはなぜか
私たちの提出した質問は、事務局が下した判断そのものの決定過程があまり
に不透明だったことに対し、それをガラス張りにし、公開的・民主的な共同戦
線をつくりあげていくための営為でもあります。
それが単純なミスであろうが重大な裏政治によるものだろうが、不透明な決
定が少しでもまかり通るならば、その組織は信頼を得ることはできないはずで
す。
とりわけネット上で、今回の運動につきまとっている「マスコミの既得権保
護運動」という見方を打破するためには、この種の不透明さの払拭、アカウン
タビリティの確保が必須です。
しかし國貞さんには、そのような視点がまったく感じられない。「運動テー
マそのものが正しいのだから下々は何も知らなくてもよい」というエリート左
翼主義そのものです。
私たちは、9・2集会実に団体参加できなかったことそのものについて、今
さらいくらお詫びをしてもらってもうれしくもなんともありません。
私たちが望んでいるのは、國貞さんをはじめとする「事務局内部」のみなさ
んが、今後の個人情報保護法案反対の共闘戦線を民主的に運営していくために
尽力されること、そしてそのためには何よりも今回のこの問題を真摯に総括し、
民主的なルールを公然化させ、戦線をいっそう拡大させていくことなのです。
この「お詫び」に端的に示される國貞さんの不誠実さは、これまでもインタ
ーネット上の各種掲示板で無責任な発言をし、それを指摘されるや「逆ギレ」
して支離滅裂な論理展開を振り回し、「もうこんな場には書かない」と宣言し
てからその日のうちに復活するという荒業を何度も繰り返したりしてきたこと
に強く照応しています。
私たちは、今回の國貞さんの「お詫び」と、國貞さんの掲示板での立ち居振
舞いに共通する、「論理を通さない」「筋を通さない」という姿勢に今、強く
深く、失望しています。
私たちは、インターネットというメディア、空間が、従来の社会にはなかっ
た、新たな運動の枠組となり得る、また「道具」として大いに活用できる、と
いう希望をもって、「サイバーアクション」という書籍を世に出しました。
そして、國貞さんによる、今回の一連のネット内外での「動き」は、これか
らの運動にとって重大な阻害物ともなりうるものだとも考えています。
國貞さんの問題は、その文脈の中で、大きな「負の教訓」として語られなけ
ればなりません。
私たちは、これからも徹頭徹尾、民主性にこだわりつづけ、ネット上での運
動について考えつづけ、そのための情報を発信しつづけていきます。
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【編集後記】
本当は昨日サイトを更新する予定でしたが、この件でのCA本からの公開の
申し入れ、またちょっと理解に苦しむ謎のメールの到着とそれをめぐる会内討
論にお返事、などしているうちに、時間がなくなってしまいました。すみませ
ん。
ということで、我々ももう七篠がHTML書きをして更新する体制をやめて、分
業体制を採ります。
具体的には、どっかのデカい女(激藁に指揮をとってもらうことにします。
そろそろこの人にも外野で騒ぐだけじゃなくて、実務を担ってもらいたいもの
です。
ただこの人も、あーんなサイトやこーんなサイトやってるので、なかなか忙
しいらしく、引継ぎなどにもう少し時間をかけさせてください。
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