記憶・集中力・速読についての本

トニー・ブザン/佐藤哲・田中美樹訳『改訂新版 頭がよくなる本』(東京図書)

 脳と学習についての理論と実際の学習法についてわかりやすく、コンパクトにまとまった本です。 是非とも繰り返し読んで、実践のための基礎としましょう。 頭脳地図も論文のアウトラインをまとめたり、復習の際の想起に用いたりと、 活用のしかたによってかなり役に立つでしょう。 大学受験の学習の理論背景としては、この本と次に紹介する『脳力トレーニング』 あたりで十分にカバーできるでしょう。

A. ウィンター・R. ウィンター/酒井一夫訳『脳力トレーニング』(東京図書)

 こちらは脳のしくみについての解説により力を入れています。6章以降は特に繰り返し読みましょう。

池谷裕二『脳の仕組みと科学的勉強法』(ライオン社)

 記憶の理論に裏付けされたよりよい勉強のしかたを提示した本です。 なぜそういう勉強法がよいのか,ということを記憶のしくみから探るにはいいでしょう。

望月享子『集中力養成法:実力が伸びる人・伸びない人』(ライオン社)

 集中力を身につける、持続させるための技術を丁寧に解説しています。必読です。

渡辺剛彰/東京カルチャーセンター編『一発逆転! ワタナベ式記憶術』(フローラル出版)

 ゴロ合わせやこじつけによる記憶の方法については、 あまりこれといって効果がないと敬遠する人もいます。しかし、 やはり記憶法としてはこれほど強力なものはありません。 この本は、効果的な記憶法についてどのように実践すべきかが載っています。

川村明宏・若桜木虔・田浦龍雄『決定版! 速読トレーニング』(ダイナミックセラーズ出版)

 速読については、少しでも訓練するだけで学習効率がかなり変わってきます。 のめり込み過ぎるのはどうかと思いますが、市販の本を参考にできる程度のトレーニングをするだけでも かなりの違いはありますので、是非やりましょう。
 速読のコンセプトがまとまっている速読法としては、 この本の著者らの提唱するジョイント速読と、後にとりあげる栗田昌裕博士の SRS(スーパーリーディングシステム)くらいしかないでしょう。 特にこの本は、後半が速読教材となっており、すぐにでも速読の訓練が始められます。

栗田昌裕『速読法と記憶法:情報処理能力を高める技術』(ベスト新書:KKベストセラーズ)

 SRSの本としては、ひとまずこれを挙げておきます。速読法と記憶法が一体となったものとし、 その能力をどう鍛錬・拡張していくかが述べられています。

次の節へ

前の節へ

目次へ