さあ、コード進行の基礎を学びましょう(注1)。

 曲というものは、音の上下で成り立っています。
 当然ですね、音が一定だったらそれは音楽ではなく読経です(注2)。
 まず、コードとはどういうものだったか、もう一度思い出してみてください。
 基本的に3つの音が同時に鳴っている状態でしたね。
 コードも根本的には音ですから、曲の中では上下します。

 ただし、メロディが好き勝手に上下しているわけではなく、比較的滑らかに上下しているように、コードの上下、すなわち進行も滑らかでなければなりません。
 そして、滑らかなコード進行というのは限られているんです。
 もちろん調を変えるとか「ドミソ」でなく「ソドミ」を使うなどの技法によって、少しは違った雰囲気を出すことができます。
 しかし、それはあくまでバリエーションのひとつにすぎず、コード進行そのものはたいして種類がないのです。

 コードの進行方法には、おおまかにいってふたつの方法があります。
 ひとつめは3つの音をすべてちょっとずつ上下させる、ふたつめは3つのうちひとつまたはふたつだけを変えるです。
 これを守らないと、図1のようになってしまいます(注3)。
 実際にはサンプル1のようになります。
 ちょっと気持ち悪いでしょう。
 だから、ふたつの方法を守った進行を使った方が無難です。

 ではさっそくいってみましょう。
 図2は、陽気な曲でもっともよく使われる進行です。
 これを無限回繰り返して、適当なリズムとメロディを乗せれば、あっというまに古き良きアメリカンロックが完成します(サンプル2)。
 もちろん、図2をちょっとひねって図3図4のようにしても構いません。
 基本的な部分さえ崩さなければ、いくらでも自由が効きます。

 図5は、陰気な曲でもっともよく使われる進行です。
 これを無限回繰り返して、適当なリズムとメロディを乗せれば、あっというまに古き良きブリティッシュハードロックが完成します(サンプル3)。
 また、陽気な進行と陰気な進行を混ぜて使うのが通常の方法です。
 たとえばサンプル2を4回、サンプル3を2回、さらにサンプル2を2回、という感じです。

 もちろん、他にも一般的なコード進行はいろいろあります。
 たとえば図6などはかなり有効です(サンプル4)。
 それをマイナーにしたものが図7で、これも非常に基本的な進行です(サンプル5)。
 他に、図8サンプル6)や図9サンプル7)なども有名ですね。
 ちなみにぼくはサンプル6のことを勝手に「コムロパターン」と呼んでいます(注4)。

 ま、基礎編なので、あまり深入りはしないことにしましょう。
 これ以上のコード進行は、「コード応用技」で紹介しています。


この節の注釈

注1……以降のコーナーのほとんどに言えますが、真に役立つだろう部分は基礎編の「〜基礎の基礎」と応用編の「〜応用技」だけです(^^; そこだけ読めば、とりあえずは1曲くらい簡単に作れますから。
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注2……ところが読経というやつもなかなかクセモノで、よくよく聞いてみると微妙な音程の差があったりしてあなどれない。
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注3……ただし、わざとこの進行を使っている曲もあります。メタル系の曲なんかがわりと好きみたいですね。ドラムのリズムによっては結構カッコよくなります。
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注4……最近はあまり使っていないようですが、TMネットワークおよびTMNの頃には執拗に使っていました。いや、いつぞやの中森明菜の曲はまるっきりこの進行だったかな。
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