「メロディ」とは何か、を説明するのですが、今さらそんな説明が必要なのでしょうか;_;

 たとえば歌を歌いますね。
 その歌っている部分がメロディです。
 歌の入っていない曲の場合は、「その曲を口ずさんでみて」と言われて口ずさむ部分がメロディです(注1)。

 とまあ、非常に簡単に書いてしまったわけですが、メロディのない曲、つまりコードだけの曲もありうるので、この説明は絶対ではありません。
 ですが、このコーナーを読んで作曲をしてみようという人は、そういう変則的な曲をいきなり書くようなことはしないでしょうから、だいたいこういった理解のしかたで構いません。

 これではあまりにも簡単すぎるので、ちょっと専門的な話でも書きましょう。

「調」というものがあるということは「基礎知識編」の「調について」で説明したとおりですが、メロディを作る際にこの調がそれなりの役目を果たします。
 例えばハ長調のときはドレミファソラシドという音が基本になるわけですが、このドレミファソラシドというかたちをメジャースケールと呼びます。
 あくまでかたちをいうのであって、たとえばファソラシbドレミファもメジャースケールと呼ばれます。
 要するに長調で使われる基本の音はメジャースケールだということです。

 同様に、短調で使われる基本の音はマイナースケールと呼ばれます。
 これはハ短調でもイ短調でもマイナースケールです。

 もっと怪しげなスケールもありますが、それは「メロディ応用技」で紹介しましょう。


この節の注釈

注1……多くの人はこれでメロディを口ずさむのですが、たまにメロディとサブメロディを取り違えて歌ってしまう「コーラス派」の人や、いきなりベースラインを歌ってしまう「ぼぼんぼんぼん派」の人がいます。さすがにドラムフレーズを口ずさむ「太鼓マン」の人は見たことありませんが。あー、今書いた名称は即席ですので、あまり気にしないように。
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