問１ 　教会に行くのに予約は必要ですか？
応え 　予約は必要ありませんが、行事等の都合がありますから、電話などでお尋ねになる事も悪い選択ではありません。

問２ 　何時行っても良いのですか？
応え 　構いません。しかし、真夜中とかは余程の事でも無い限り遠慮しましょう。先生（教会教師）も寝る時間は必要ですから。一応、常識って言うのもあると思いますが・・・。 　大抵、各教会では早朝の５時前後から朝のご祈念が始まります。夜は９〜１０時頃まででしょか・・・。

問３ 　入会金とか、申込書、会費とかあるんですか？また、幾らですか？
応え 　通常、その様なものは入りません。また、入会申込も特にはありません。しかし、信者や信徒は一般に、出来る範囲での寄進はします。その金額は全くの自由です。私の場合は、通常が数千円程度、特別な時にはもう少しお供えします。それも、月に一度とかですから。それは、神様への「お礼」の気持ちを表す方法の一つです。
　金額よりもその気持ちでしょう。例えば、人から何かを頂くにしても、道にイモが落ちていたから「やる」と言ってもらうのと、「今年、自分の畑で最初に収穫した野菜だから食べてみて下さい」と言って受け取るのではどちらが「より嬉しい」でしょうか？また、差し上げる側の気持ちが伝わりやすいでしょか。つまり、金額やものの大小ではなく、そこに込められた気持ちが、教会の先生の祈りや取り次ぎを通して神様に伝わるのです。
　例外として、信者同士で話し合って、ある「目標」の為に一定の額を出すとか、募金するような事はあります。それでも、強制はありません。
　お渡しする際には、お結界の所で横向に坐っておられる先生の所にいって、「おさんぼう」の上に、一応、封筒や包み紙に「奉」と「自分の名前」を書いて、お渡しします。大抵その時には、願い事や今までの御礼、心配事の相談や報告等を申し上げます。また、御供えといって、「畑等で採れた御野菜等」を、御神前に捧げる事もあります。それを頂くことを「おさがり」と言って、まかない事の調理に使ったり沢山あるときには皆で分けたりします。何故か、とてもおいしいです。

問４ 　一度入ったら抜けられないのでは？また、しつこく催しなどに誘われるのでは？
応え 　総て全くの自由です。「教会や神様に向かおうとする、あなたの心」が何よりも大切なのです。でも、抜けるとか入るとかの「形の観念」が特に強い方は、金光教を理解するのは難しいかも知れません。金光教は極めて自由度の高い宗教です。
　教会には、各会活動があります。青年会とか婦人会とかです。そちらで誘われることがあるかも知れません。仲間がほしいですからね。もしいやなら、「いやです」と断れば良いのです。そのことで、あなたが変人扱いされるとか、変な眼で見られることは一切ありません。でも、実情を言えば、より多くの仲間がほしいと言う切実な願いがあります。しかし、強要してまではねぇーっ。それに、入るとか入らないとかの考え方そのものがないのですから・・。

問５ 　金光教ってどう読むの？
応え 　「こんこうきょう」って言います。

問６ 　Ｏ真理教とかＴ教会等のような迫力がないように思いますが？
応え 　宗教は流行りではありません。また、のめり込む度合いで信仰の中味が決まるのではありません。大昔に一度だけ成就した？（本当？）ことを「何時までもひけらかせた」態度は残念ながら滑稽でした。また、総てが金次第の態度にも「嘘を」感じます。私には単に強迫観念に火を着け、身勝手な言い訳をただ支持強化しているだけにしか思えません。あおり立てられて必至になっている分、傍目には「迫力」があるように見えるのでしょう。でも、ここまで！。本教では他宗の批判は禁じられています。

問７ 　金光教の教えについて簡単に教えて下さい。
応え 　その前に、あなたは本当に「教えてほしいのですか？」。でも、簡単には教えられません。
　何故って、私は一信徒でしかありませんし、それほど「やすっぽくは」ないのです。先ほども言いましたよね。「金光教は極めて自由度の高い宗教だ」って。それって、どう言うことかと言うと、金光教では「言葉」が重視されます。言葉とは単に、文字とか話言葉と言う枠だけでなく、生活態度や行動様式、価値観や世界観、自己の認識の具合や身体的状況とか言語能力等をも含みます。
　我々の思考様式は自由と言っても、既に「日本語や固有の価値観」等によって規定されています。それは、通常意識されません。仮に、「私は内観している」と自ら宣言しているような方も、自分が用いている言葉の意味の大系にまでは、手を着けてないのです。逆にそうしないことで、一定の規準が相互に出来上がっているのです。
　しかし、金光教は意図することもなく、実は価値の展観が促され、目が開かれます。それは、教会の先生との対話、説教、そして、自分の正直な祈りと神や世界に向かう態度によってもたらされる価値の転換です。それは、取りも直さず、言葉の意味の大系が一度はじけることであり、自分自身に向かっての意味世界の揺れ戻しなのです。それは、ある意味で、自己の客体化です。即ち、自己が世界の主体でなく、神様と言う存在の眼差しの先にいる「思い思われる存在」として受けとめ直される事に由来します。其処においてようやく、良くも悪くも自己自身が自己を客観的に見ることが出来るのです。「自分自身から自由になる」事が出来る瞬間なのです。金光教は、教祖様の祈りと教えを通してその出合と改まりを日々刻々と求め続けて生きる宗教です。

問８ 　私の家には既に仏壇があり、私はそれを守って行かなければならないのです。それでも、金光教の教会に参って、先生のお話しを聞くことが出来ますか？
応え 　金光教の側は拘りません。しかし、金光教を持ち込むことであなたの御家庭や周囲に混乱や行き違いを生むのであれば、金光教は先ずあなたの御家族、ご親せきの為に祈ります。道が開かれることをただただ祈ります。先に応えを置かずに、「心の中で、神様、御先祖様に一心に祈り、頼みすがって」みられては如何ですか。田舎では金光教に限らず、地元の氏神を祭りつつ、寺の檀家である例は極めて多いです。都会でも、実はそうではないでしょうか。共存は可能です。皆が心から喜べる道が開けることが何よりも大切です。その事の為に先ず祈ります。

問９ 　お祭、御葬式や戒名のような儀式があるのですか？それはまた、高額ですか？
応え 　儀式はあります。月の中での例祭、年何度かの大祭、霊祭、祈念式祭等です。佛教のような意味での戒名はありません。でも、御霊様としての名前があるようです。時には先生を自宅にお招きして宅祭を開くこともあります。わが家では正月の予定です。
　無論、御礼はいたします。金額はおこころ委せです。気持ちを込めて「させていただける金額」で良いのではないでしょうか？しかし、値段で戒名や位が変わるような意味での差は全くありません。他に結婚式、地鎮祭等の祭礼もあります。 　

問１０ 　金光教を信仰すると、奇跡が起こったり思ったことが実現するのですか？
応え 　簡単に言えば「いいえ」です。そんな事は、あなたに余程の徳がない限り無理でしょう。ならばこそ、余程実の入った信心（神人に生る）をされることをおすすめします。残念ながら、金光教には「幾ら積めば、何年すれば徳が出来る」というよな安直な方法は全くありません。あなたの心と日々のありように懸かっています。何かを求めるのであれば、あなた自身がそれにふさわしい存在に生まれ変わる必要があります。あなた自身の中身を換えずに、格好だけで、求めることを実現させたいなんてそれは無理な相談でしょう。・・・自分に言い聞かせています。
　しかし、一心に願い通した方は、その思いが様々な形で身になっておられます。

問い１１ 　超能力や奇跡が起こせる訳でもないのに、何故金光教なのですか？
応え 　そもそも、宗教は自分勝手な思いを実現するための手段ではありません。金光教では、また私の行ってる教会では、信心の稽古という事が言われます。神を信じるにも、祈るにも形だけではない「本物の姿」があるのでしょう。形骸化しやすい中で、生身のその人自身でしか表せない今月今日只今限りの祈りの命がけの実践が何よりも求められると思います。私は、その厳しさが好きなのです。だって、神様に何かしてもらうだけでなく、神様の為に私に何ができるかも同時に問われているのですから・・・。金光教って、結構厳しい宗教かも知れません。だって、戒律などを押し付けない代わりに、あなたに相応しい戒律を各々が見出して行くような側面があるからです。それも、あらゆる日常についてですから。呼吸一息、一吹、血の一滴の生涯にいたるまで、神の働きとして受けよと求めているように思います。金光教は素朴です。素朴であると言うことは、あれこれ理屈をこねないということです。それは細かく言わない代わりに、全てを無条件に神の御働きとして「受け」る事を意味します。金光教の神は、決して「神が地球を創った」とか「人を創った」等と声高には言いません。じゃ何を言うかと言うと、「横道にそれようとしている時に」袖口を掴んで、「そっちじゃ　なかろう」って言いながら、「あんたこそが　わしの　手の代わりになって　神も助かり　人も助かる　道を求めてくれんか？」と頼んで下さる、そう言う神様です。こんな私にさえも期待して下さるのですから、私は、「金光教」なのです。 　
　この記述は、個人的に書かれたものです。教典を引用する事もなく、思うままに書きました。教会関係者の方からみると、苦々しく思われるかも知れません。書き過ぎ、説明不足の点も多々あろうかと思います。ご指摘は甘んじて受けますが、未信奉者の方々に金光教の一端を信者の立場から紹介するために書きました。無論、それは金光教についてもっと理解して、知って頂きたいという想いを込めてです。真意が伝わりますように祈ります。
以上です。