誉め言葉

久しぶりだな。

早速本題。
今日は、誉め言葉というものについて考えてみたい。

この場合の「誉め言葉」というのは、
高潔だ、とか、心が美しい、とか、優しい、とか、
人間としての内面を評価するものではなく、
純粋に外見を評価するときに使う言葉だと思ってくれ。
(この場合は、だ)

例えば、男から見て、「む、こいつ、なかなかの外見の持ち主だ。」
などと感じた際に、その評価を相手にどうやって伝えるか、という話だ。

・例その1:「君、かっこいいよね」

何だかプライドが許さない気がする。
ついでに言うと、おべっかみたいでイヤだ。
太鼓持ちじゃないんだから。

・例その2:「君、綺麗だね」

おいおい。
男が男に使っていい台詞じゃないな。
いや、偏見だろうと何だろうと。
断固、許されるものではないだろうね。
俺なら、相手を見る目が確実に変わる。
言われたくもねぇな。
「美男子だね」「美しいね」「素敵だね」「ヲー、ビユリホ」等も同義とする。

・例その3:「君、可愛いよね」

これも違うだろ。
ついでに、目上の者や敬意を表すべきものに
カワイイを使うべきではない。
「可愛い」とはあくまで、自分より目下の者に使う形容詞である。

・例その4:「君、イケてるよね」

何処へ行くんだ。
意味不明。
ゆえに却下。
大体、こんな使い方はおかしい。
どう考えても、絶対におかしい。

・例その5:「君、もてるでしょう?」

うーん、これもちょっと、何だかいやらしい。
ついでに「俺はもてないけれど」という含みすら感じさせる。
却下だな。

こうして、考えてみると、なかなか相手の外見だけを誉める言葉、というのは難しい。
追従になってはいけない。
へりくだりすぎるのも良くない。
何より、喋った自分が白ける台詞や、
双方が照れるような気恥ずかしい台詞は却下だ。

そこで、考え方を変えてみた。

・問その1:自分が言われて嬉しい言葉は?

暫し、考えて・・・結論は出た。
うん、成る程、そういうことか。

結論から言ってしまえば、これほど簡単なものもなかったかもしれない。

・解答:「君、絵になるよね。」

これだ。
これしかないだろう。
ちなみに、この場合は、相手の生来の外見(雰囲気等を含む)について、
好感を持ったときに使うべき言葉で、
それ以外の場合には、

・解答その2:「君、サマになってるよな」

を使った方が良い。
何より、言ってる本人が照れない。
言われた本人も、それほど照れることはないだろう。
しかも、相手の「良く見せたい」という努力を素直に誉めているように聞こえる。

ついでに、こちらの「評価する立場としての優位性」までも、
明確に表明している(気がする)。

これしかない。

ゆえに、心せよ。
俺を誉めるときは、
「絵になるな、加藤」「サマになってるな、加藤」
どちらかを使うように心がけてくれ。

猫目には?

よしてくれ。
俺は、少なくとも外見では、彼奴ごときに負けてない。

本日は以上。




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