とりあえず、俺は大学院生なので、とある研究室に所属している
そこで俺は実験とか暇つぶしとかを比較的自由にやらせてもらっている
そこでは俺より偉いやつが何人か存在するのが世の常で
俺自身は、俺の上にいるやつら(主に教員)を軽蔑している
第一印象で「こいつら、使えねぇ」と思い、それが正しいことは後々明らかになっていった
しかし、しかしだ、俺は彼らを、いや、その中の一人、彼を、誤解していた
その彼、外見はぱっとしない普通(以下)の腹の出たオヤジだ
当然仕事なんて出来そうにもない
毎日何しに来てるのか、わからんようなやつだ
ある日のことだ、後輩のSから彼の言葉を聞かされて、俺は愕然とした
目から鱗が落ちる、とは、まさにそのことだった
後輩S曰く、
「宮城○先生、この前、言ってましたよ、
『バレなきゃ何やってもいいだよ』