SONY





 世界のソニー、なんだそうだ
 ふーん

 先日の毎日新聞の広告の内容を見ると、とてもそうは思えん

 8月1日付の毎日新聞TV覧にその広告はあった。
 広告の製品はインターネットにアクセスでき、
 さらにメールアドレスまで持てる、という画期的なテレビだ。
 それは別にいい。
 なるほど、画期的だと思う。

 しかし、次の煽り文句が俺の心を痛く苛立たせた

『メールアドレスがもてる・ホームページが見れる


 おい!     ・・・
 見れるって何だ、見れるって!? 

 即座に、俺はソニーのお客様相談係宛にメールをしたためた。
 何故って、許せなかったからだ、どうしても
 そこら辺の日本人とも思えない顔・髪の色の餓鬼どもが使う言葉ならともかく、
 新聞広告なのだ、全国紙の

 正しい言葉が使えなくてどうする?
 この表現を見て、『見れる』は正しいんだ、と思うやつだっているかもしれない
(考えすぎだろうか?)

 この場合、『〜が見られる』もしくは『〜を見ることが出来る』でなければならないはず

 俺がソニーに宛てたメールの内容はだいたい次のようなものだ

「『〜が見れる』
 この表現は意図してやったのか?
 ならばどのような意図でこのような間違った日本語を
 堂々と全国紙に載せるのか?
 正式な釈明を要求したい」


 そうしたら、だ、今日、返事が来た
 以下、引用する

>X-Sender: xxxx@43.3.202.181
>X-Mailer: QUALCOMM Windows Eudora Pro Version 3.0.3-Jr2 (32)
>Date: Mon, 03 Aug 1998 13:00:22 +0900
>To: Y_KATO@bigfoot.com
>From: Ken-ichi Masuno
>Subject: お詫び(8月1日付け毎日新聞TV覧の広告について)
>Content-Type: text/plain; charset="ISO-2022-JP"
>X-UIDL: f022925ba1af880573836f0fb12f11f7
>
>拝啓
>梅雨も明け暑さもいよいよ本格的な厳しさになってきました今日この頃です。
>加藤様には益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
>平素はソニー製品に格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
>
>さて、加藤様から8月2日に弊社webmaster宛てにお送りいただきました、
>「8月1日付け毎日新聞TV覧の広告について」での『ホームページが
>見れる』との表記に関し、ご指摘を賜り、まことに恐縮に存じます。
>加藤様ご指摘のとおり、『・・・が見れる』は明らかな間違いでした。
>
>弊社では、平素より広告原稿の事前のチェックを厳重に行っておりますが、
>今回このような広告を出し、誠に恥ずかしい限りです。
>
>今後は、なお一層のチェックを徹底し、加藤様を始めお客様のご期待に
>沿えるような広告を制作してまいりたいと思います。
>
>まずは取り急ぎご指摘のお礼と、お詫びを申し上げます。
>
>末筆ながら、加藤様のますますのご繁栄のほど、心からお祈り申し上げ
>ますとともに、今後ともソニー製品に変わらぬご愛顧を賜りますよう、
>よろしくお願いいたします。
> >            敬具
>
>
>**************************************************************
>枡野 賢一(Ken-ichi Masuno)
>ソニーマーケティング株式会社 広告宣伝部門 企画制作部宣伝企画1課
>〒108-0074
>東京都港区高輪4-10-18
>電話 03-5792-2xxx  ファックス 03-5792-2xxx
>E-mail:xxxx@add.sony.co.jp(for VAIO)
> xxxx@add.sony.co.jp(for Mac)
>**************************************************************
>

 と、だいたいこんなもんだ
 相手方のメールアドレスは少し加工させてもらった

 このメールが届いたのが、今日の午後
 間違いを指摘された次の日に、詫びの返事を出す
(たぶん俺のメールを見てすぐだと思うが 昨日は日曜日だし)
 なかなか出来ることではない
「世界のソニー」というのも、あながち嘘ではないのかもしれない
 俺はSONYという会社をほんのちょっと見直した

 この姿勢は評価できる
 俺も見習いたいものだ



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