丸一ヶ月休んだ
「花火」のバイトが終わって絵を描いたり3Dモノを作ってみたりしていた。6月10日にデバッグが終わりソニーチェックが通ったから、丸一ヶ月バイトもせずだったわけで、この間もちろんいいバイトを探していたが、なかった。ゲーム業界でCGデザイナーの未経験も可というバイトはなかなか無い。全くないわけでは無いがそのためには絵が描ける実力がいる。現状の実力では多分無理だろうと思う。絵を習いはじめてから一ヶ月経ったが周りの人は10年習い続けているような人もいる。周りではさっさと作業が進んでいるのに自分の場合なかなかラインが定まらない。ようやくできたラインと構図を岩嶋先生は見て、「絵が小さいねぇ」と消す。そんな訳でなかなか絵が”仕上がった”状態にたどり着くことがないのが現状だ。初心者の俺にしてみれば絵の構図から素材のかき分けから今まで無意識的に描いていた部分を意識して描くので、四苦八苦、試行錯誤の作業が続いている。
調理補助になる
3日目
それにしても忙しい。今日も”休憩時間”が無かった。もちろん俺だけじゃない。みんな取っていない。仕事始めからトラブった。ユニフォームが手に入らないのだ。俺の出勤時間は13:30で一階にあるクリーニング屋さん(ここでユニフォームをもらう)は丁度13:30まで休憩時間でその間一切受付してくれない。たとえ13:00についても12:30からの一時間休憩時間だからとる事はできない。俺はまず元町駅につくとすぐにJに連絡した。やはり今日は神戸祭りということもあり、電話から忙しさが感じ取れた。とりあえず余分に持っている人に一着貸してもらえる事になった。なんとかなった。でも13:30で毎日出勤というのはややこしい。ユニフォームがいる日は紙に書いてクリーニング屋さんに毎回ユニフォームを外にある箱の中に入れておいてもらわなければならない。クリーニング屋さんが忘れることもある、そういう時は向こうの休憩時間を割いて頼まなければならない。昼はブドウの皮剥き60個・子供向けハンバーグとえびフライが入る皿にサラダを盛りつけ他細かい作業をほぼ休みなく続けた。そして夜に入ると注文がすごかった。5000円のコース7000円のコース料理の種類の違うオードブル・スープ・デザートをどんどん出していく係。伊勢えびの殻をむき4等分するのも手伝う。忙しさは数時間続いた。今日も覚える事が多いが仕事をやりながら覚えていく。伊勢えびの殻むき、これはしっぽの部分以外の殻をはずすわけだがもし失敗でもしようものならメインディッシュ一人分をだめにしたことになる。多分こっぴどく怒られる事だろう。だがゆっくりむいている暇など無くてほんと緊張した。今日は電車も祭り帰りの客でいつに無く満員。疲れた。
4日目〜にわかシェフになる〜
90個ミニトマトのおしり部分を切り上にバッテンをいれる仕事、りんごの皮剥き24個、50本ぐらいの冷凍されたアスパラの根元の固い部分を皮剥き器で削っておく仕事など今日も立て続けに仕事が任される。3階のここから1階までゴミを一人で出しにいけるようになった。しかしまだまだ覚える事が多すぎるために冷静ではいられない。ほぼコース料理のメイン以外を作っていかなくてはならない。オードブル料理・デザートが2種類と海鮮サラダ・ピザなどの単品料理等一切を覚えて作れるようにならなくてはならない。でもこれじゃ調理補助というよりは調理ではないだろうか。この調理場には合計4人のプロがいて、自分を含め2人のアルバイトがいるがもう一人ったって入って2週間、調理師免許など持っていない。今日は焦ってピザをひっくり返してしまい、焦って素手で下皿を拾おうとしてやけどした。注文はこちらが3日目のにわかシェフであろうがどんどん入ってくるしこなさないと誰もやってくれないのでいっそう焦ってしまう。今日も休憩無しの立ちっぱなし8時間。これからやっていくやる気も自信も失ってしまった。でも仕事が終わった後の爽快感はたまらなくいい。
5日目〜一週終わった 〜
頼まれる仕事もぼちぼち覚えていかないとまずい。料理以外の仕事は大体覚えているつもりだが。とりあえず明日からは3連休だ。明日から旅に出ようと思う。
6日目〜まるで部活だな 〜
一時間の電車での移動、20分の徒歩でOホテルに着く。着いてから入館タイムカードをおし、5階の更衣室まで行って着替え終え3階におり仕事始め用のタイムカードをおす。約20分。仕事は休み無し、ノンストップの8時間〜9時間半。気を抜く余裕はまだ無い。帰りも行きと同じ事を繰り返して帰る。まさに今までやってきたどのアルバイトよりも疲れる。テレビ局・厨房・スーパー・コンサートなどと比べてだが。これだけ連日体を動かすといえば高校時代のテニス部の部活を思い出す。今日の厨房はそんなに忙しくない部類に入るが金・土・日・月と週末を見事に出なくてはならぬバイトなので多分こんな日はまれだと思う。部活の夏の合宿と同じく朝、起きるとむやみに体力を使わず始まる時間までごろっとしている。そんな毎日が続くのだろう。
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