ラン藻(cyanobacteria : blue green algae)


 アノバクテリアとよばれることもあります。バクテリアと呼ばれることからも分かるように、ラン藻は原核生物に属する原始的な藻で、地球に初めて酸素をもたらしたのもラン藻だと考えられています。ラン藻は、太陽からの光を利用して、水から水素と電子を引きはがし、酸素として放出します。今でも、田んぼの底や塩分の濃い海などにすんでいますが、35億年前の地層からもラン藻の化石が見つかっており、当時からほとんど形を変えずに生きつづけてきたと考えられています。

 ン藻は群体をつくり、粘液で砂つぶをくっつけながらゆっくりと成長を続けます。そしてストロマトライトとよばれる、丸いパイのような岩をつくります。