マーチソンいん石(Murchison meteorite)
1969年9月28日にオーストラリア南東の、ビクトリア州にあるマーチソンという町の近くに、たくさんのいん石が雨のように落ちてきました。いちばん大きいいん石は約7キログラムにも達し、全部で100キログラム以上があつめられました。炭素をふくんだコンドライトとよばれるタイプのいん石です。
マーチソンいん石には、水がかなり(約15%)入っています。そこで、地球ではマーチソンいん石と同じようないん石がたくさん落ちてきて、水を放出し、海のもとになったのだと考えられています(→海の誕生)。また、マーチソンいん石の中には、私たち生きものの材料である有機物と呼ばれる物質が入っていたので、もしかしたら生きものは宇宙から地球にやってきたのかもしれないと考える人も出てきました。