[着順はどのようにして決められるのか?]

レース前から着順が決まっているとすれば、JRAはどのようにして連対馬を選んでいるのだろうか?「選ぶ」というからには、何らかの基準を設けている筈である。
競馬も各レース毎に多少異なる基準が設けられている。また、全レースに共通する基準もある筈だ。
この基準を見つけることが大切なのではないだろうか。

[連対馬を選ぶ為の基準とは?]

別に難しく考える必要はない。JRAが何にこだわっているのかを考えればよいのである。
まずは先に述べた、レース全体に共通する基準を考えてみよう。
競馬とは、ある決められた距離をどれだけ速く走れるかという「スピード」を競うものである。
特に日本の芝コースは、外国のそれに比べかなり硬いといわれており、よく国際競争に参加した外国馬の関係者から「馬場が硬すぎる」等とクレームが出るようだ。
何故、JRAは馬の脚元に負担の少ない軟らかい馬場にしないのか。
それは、「スピード」へのこだわりがあるからだろう。
これは、ダートコースについても同じ事がいえる。JRAのダートは地方競馬のそれに比べるとかなり浅い。
つまり、ダートコースも「パワー」よりも「スピード」を競うものなのである。
JRAは「速く走れる馬=強い馬」という考えを持っており、「スピード能力」というものがレース全体に共通する選抜基準だと考えられる。

次に、競走体系から考えてみる。
競馬というものは、全てのレースを同一距離で競うようにはなっておらず、様々な距離によって競われる。
前項で述べた「スピード能力」を競うだけなら、全て同一距離でも構わない筈だ。
距離を分けるということは、様々な距離毎に速く走れるスペシャリストを決めようというのがJRAの意図なのだろう。
従って、「距離の適性」という選抜基準も設けられていると考えられる。

次に考えられるのが規定である。
距離と同様に、競馬の番組(レーシングプログラム)は様々な出走規定に分けられてレースが行われている。
無冠・混合・父内国産・牝馬・抽選馬など、こんなに細かく分けられているからには、出走規定にこだわりを持っているという事だ。
出走規定、即ち「レース規定」も選抜基準と考えられる。

またレースは、定量又は賞金・馬齢・ハンデ毎に負担重量による分け方もされている。
これもやはり、重要なファクターとなる。
「負担重量」というものも選抜基準の一つと考えられる。

まとめてみると、「スピード能力」「距離適性」「レース規定」「負担重量」の4つが、JRAの設けた選抜基準と考えられる。
JRAがこれらの事に目的とこだわりを持つからには、その4つの選抜基準に勝馬や連対馬を選ぶポイントが必ず隠されている筈だ。
ならば我々もその4つの選抜基準から、JRAと同じ様に連対馬を探せばよいのだ。
「JRAと同じ方法で連対馬を選出する」これが最も正しい予想方法ではないだろうか。

参考までに...
■新馬戦の選抜基準

■3歳オープン戦の選抜基準

■古馬500万条件戦の選抜基準

■古馬900万(1000万)条件戦の選抜基準

■古馬1600万条件戦の選抜基準

■古馬オープン戦の選抜基準

■ハンデ戦の選抜基準

[選抜基準は変更されることもある!!]

JRAの決めた選抜基準は永久的に同じとは限らない。
理由は、我々のような選抜基準解読という予想方法をとる馬券生活者を無くす為であろう。
しかしながら、我々の全く気付かないうちに選抜基準が変更されるという事は絶対に在り得ない。変更がある時には必ず何らかの道路標識がJRAから出されて、我々にも選抜基準の変更が行われる事が分かるようになっている。
その変更のサインとは...
競争番組(レーシングプログラム)に何らかの条件変更があった場合
である。
ごく一部ではあるが、下記のようなものが選抜基準の変更を表すものであるので、それぞれの馬券生活に役立てていただきたい。
・番組規定の変更(距離・出走規定の変更など)
・ゾロ目の出現(枠連)
・負担重量の割り増し規定変更
・ハンデキャップ期間の変更
・入着賞金の増減
・発売条件の変更(全国発売への変更など)

選抜基準が変更されたら、何故その様に変更しなければならなかったのかかを考える事が必要だ。



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