現代文は、常に本文に根拠を求め、解法を理解するような学習さえしていれば
合格ラインに乗せることが十分可能です。逆に、いつまでもセンスだけでなんとなく解いていると、
いつまでも平均点レベルに留まってしまって点数は伸びません。
また、現代文では答えはひとつです。本文を根拠に筆者が何を主張したいのかを理解できているか、
ということまでしか訊かれていないのですから、自分の意見が入る余地などないわけです。
解法を徹底して頭に入れるようにして、時間をかけて勉強しましょう。
まず、『田村のやさしく語る現代文』(代々木ライブラリー)と
『出口現代文入門講義の実況中継』(語学春秋社)から着手します。
まずは一度解いてからの方がいいでしょう。
ただし、その時必ずどういう根拠で解答を出したかを書き出して下さい。
そして、これらの解答・解説を何度も読み込んで、
どういう根拠で解答が導き出されているかを頭に叩き込みます。
「解答の根拠の求め方」が現代文の要です。
これを理解しなければいつまでも点数は伸びません。
この「解答の根拠の求め方」はパターンに分類しづらいところがあるので、
問題ごと解法を理解し覚えることで身につけ、他の問題に応用していかなくてはなりません。
さらに、『田村の現代文講義1〜5』『田村の基礎強化現代文』
『田村の難関私大現代文』(代々木ライブラリー)『出口のシステム現代文』(水王舎)
などを志望校に応じて必要な分だけ同様の方法で勉強しましょう。
田村氏の本では、「設問より本文を先に読め」と繰り返し言われていますが、
制限時間内で合格点を叩き出すには設問から読むべきです。
時間制限なしで満点を狙うなら話は別ですが、
あくまで「合格点に到達する」ことが目標なのですから、必ず設問から読みましょう。
特に評論文は、ある程度の「常識」を前提に議論を進めています。
日本人論、日本語論、芸術論、科学論、東洋と西洋、仏教とキリスト教など、
まず一般的にどういう議論がなされているかを知らなければ現代文は読解できません。
しかし、これを身につけるために(下手をすると、現代文の勉強法そのものとして)
「本を読め」という人がいますが、「入試に出そうなものからやる」
という鉄則からして本を乱読しても意味がありません。
それに、現代文の解き方は参考書で身につけるものです。
一般の本をいくら読んだところで身につくものではありません。
では、何をするべきかといえば「入試問題を読む」ということです。
このためには、『現代文のトレーニング[入門編][記述編][私大編]』(Z会)
などが使えます。
過去問も解き方をしっかり研究して覚えて下さい。
センター試験の現代文は独特の形式、独特の選択肢のつくりがありますので、 必ず過去問を用いて演習して下さい。各予備校から出ているセンター試験用の問題集は、 前年のマーク模試の問題を集めたものなので、センター以外の試験を受ける人も考慮して 問題のつくりが微妙に違っています。参考書も、過去問を解説したものを使うべきです。
などがいいでしょう。
英語と同様、国語もまた選択肢の研究が欠かせません。
こちらもまた、津田秀樹氏の『センター試験丸秘裏ワザ大全国語I・II/I』
『有名私大入試丸秘裏ワザ大全国語』(ともに洋泉社)をよく読み、
過去問を研究する必要があります。英語の場合は選択肢自体が英文の場合は
選択肢自体が理解できないとテクニックを使うまでに至らない場合もありますが、
国語の場合はほとんど日本語ですし、古文や漢文にしても現代語の意味との関連から
ひっかけをつくっている場合もありますので、国語の方がよりテクニックを活用する場面が増えます。
いずれにしても、何の試験であれ客観式問題では選択肢の研究は不可欠です。
必ず選択肢のつくりがどうなっているのか、よく調べておきましょう。
をおすすめします。