【第四話】
しゃべることも笑うことも禁制のゲーム場なんて…なんなのさ！

　さて君達は最近ゲームセンターで楽しく過ごせているか な？　今回はある人物のせいで楽しい気分をこわされたっ ていう、某大手メーカー直営店の常連さんの話だ。

　「あのおっさんは一体何様だっていうんだろーね、全くさ。 何で俺があんなこと言われなきゃならないわけ？　あいつ のせいで、あの店自体に行くのが嫌になっちゃったよ、も う」
　のっけから怒爆発してますが、彼が誰に怒っているかと いうと、どうやら、その某大手メーカーのその地区の直営 店の営業部長さんだか何だからしいのだ。ま、何に怒って いるかは彼の話を聞いて下さいね。

好きな店で

「その日もいつものようにその店に行ったんだ。それで、 その時はちょうどそこの店のアルバイトの人と話をしてた んだ。そのアルバイトの人もゲームが好きだから話してて 楽しいね。
　そしたら、そこにそのおっさんが来たんだ。そのおっさ んは来るなり俺のことやな目付きで見るんで、なんとなく ムッとしたんだ。その時はそのバイトの人に何か言ってバ イトの人といっしょに行っちゃったんだ。どうやらメーカ ーの人らしかったけど、その日、そのおっさんは帰る前に、 はっきりとじゃないけど、なんとなく『ゲームやらないん なら来るな』みたいな事言ったんだ。これには腹が立った。
　何で俺がそんなこと言われなきゃいけないわけ？　そり ゃあ今丁度ゲームをしてなかったけど、ふだんはよくゲー ムやってるし。それじゃあ俺達はゲームセンターに来たら、 すぐにゲームやって、終ったらすぐに帰らなきゃいけない のか？　ゲームセンターで友達なんかとゲームの話とかし てちゃあいけないっていうのか？　ゲームセンターってそ んな所なのか？」
　ゲームだけしか出来ないゲームセンターなんて、さぞ素 気ないんじゃないかと思いますが、彼には実はさらに追い うちがかかったようです。

ムツとしますよ

「そいつが帰った後に、バイトの人が話してくれたことで、 また腹が立ったんだ。
　その前に話していたことっていうのは、実はあるゲーム の難易度のことで、今のランクよりも一つ落とした方が面 白いんじゃないかなっていう話だったんだ。で、そんなよ うな事をバイトの人が、そのおっさんに言ったら、そのお っさんは『そんなこと言う常連はいらない、来なくていい』 って言ったんだって。
　何だってんだ、一体!!　そんな常連はいらない？　来な くていい？　ふざけんなよ！　俺はおっさんのためにゲーム センターに行ってるんでも、おっさんにゲームセンターに 行かさせてもらっているわけじゃないんだぞ！　俺達はた だゲームセンターに行って、どんどんお金だけ使って帰れ ばいいって言うのかよ。
　あんまり腹立ったんで、このヘンのゲーム友達みんなに 話したら、みんなも同じようなことあったって言うんで、 みんなであの店に行くのやめようかっていう話も今盛り上 がってるんだよ」

コイン投入口しか見えないなんて

　さてさて、お気に入りのゲームセンターが、だれかさん のせいで行くのが嫌な店になってしまったということで、 今回の話はここまで。
　さてこの夏では、みなさんの意見、感想、反論、実際に あった事件などを実名で（秘密は守るぞ）募集して... 　最後に、本文は本当のことです…じゃなくってフィクシ ョンですから、実際の団体、個人、事件とは無関係です。