Blog Tools
Edit your Blog
Build a Blog
RSS Feed
View Profile
« May 2004 »
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
Entries by Topic
All topics  «

四季のスケッチ すてきに神戸TopPage

3 May 2004
酒蔵めぐりと六甲山牧場
 「灘の生一本」で知られる灘五郷のうち西郷、御影郷、魚崎郷が神戸市内にあります。今日は三男の提案で灘の酒蔵めぐりを楽しむことになり私が案内することになりました。まずは三宮駅交通センタービル1Fにあるインフォメーション・センターで酒蔵めぐりのマップを入手。主な見学施設とモデルコースがわかりやすく案内されている便利なマップです。
 今日は、「沢の鶴資料館」、「こうべ甲南武庫の郷」、「神戸酒心館」、「白鶴酒造資料館」を見学しました。特に、沢の鶴と白鶴の資料館には酒造りの各行程を映像を交えた豊富な資料が展示されています。それぞれ阪神淡路大震災で大きな打撃を受けたものを再建されたようです。


資料館内部

 約30年ぶりの六甲山牧場。ゴールデンウイークで家族連れで大混雑でした。山上は風もあって肌寒いくらい。天気が下り坂との予報でしたが西の方が雲に覆われています。しかし時折日差しもあって一応の行楽日和。家族で味わう弁当も久しぶりです。六甲山牧場でとりたての牛乳をいただく。紙コップで150円でした。やはり市販品とは味わいが違います。



白鶴酒造資料館

 「山田錦」をはじめとする播州の豊富な酒米、天下の名水「宮水」、丹波杜氏の伝統の技、六甲おろしの冷気、海上輸送の便。酒作りに絶好の立地条件を備えたのが「灘五郷」だったようです。それにしても、「寒作り」といわれる六甲おろしの吹きすさぶ厳冬に、洗米という厳しい作業から始まる酒作りの行程は、杜氏の指揮のもと大勢の蔵人たちによる手間と時間をかけた大変なものであったことが偲ばれます。桶や樽、数々の道具が展示されていますが、当時の人たちの息遣いが聞こえてくるようです。
 酒蔵見学のあと昼食をどこか見晴らしのいいところでと、「ほかほか弁当」で弁当を仕込んで、一路六甲山へ。


六甲山牧場


Posted by Kenji Kato at 9:41 PM KDT
Updated: 4 May 2004 12:55 AM KDT
Post Comment | Permalink
連休の六甲・有馬

阪神芦屋の近くで(新生物発見?)

 私たち家族は長男が中学校に進学する頃まで三木市に住んでいました。住宅の周りには田畑、森や林、小川や川原のある大きな川、小高い山、小学校の裏山には沢蟹等々自然環境に恵まれたところでした。そんな環境に影響されたのか私の息子たちは生物に強い興味を持っていました。夜中に寝ている顔の上を何か冷たいものが走ったと思い電灯を点けると、箱に入れていたイモリかヤモリが這い出していたり。特に二男は「理科博士」と小学校の先生から言われるほど、生き物のことを良く知っていました。大学院で「生命科学」を専攻するに至るにはこんな背景が寄与しているのかもしれません。


白龍滝(白石谷)

 途中幾つかの滝があって「有馬四八滝」を構成しています。「白龍滝」と「白石滝」はコースから見ることができます。「大安想滝」や「百間滝」などは少し枝谷に入らないと見れないようです。3時40分に魚屋道から白石谷道に分岐して4時50分に白石滝、5時15分有馬温泉着。3人で「金泉」にゆっくり浸かって疲労回復。思い出に残る山行きができました。息子達に感謝。

 五月晴れの素晴らしい天気。久しぶりに親子3人での山行きとなりました。私も二男も体調が好調はいえない状況であるため、登りは交通機関を使うことに。阪神芦屋から阪急バスで「宝殿橋」まで行って、そこから最高峰経由で有馬温泉までが本日のコース。まず三宮の「サンマルコ」でカツカレーを食べて腹ごしらえ。阪神芦屋に早い目に着いたので芦屋川で時間調整。自然派の二男・三男は早速自然観察。赤い極小の虫が無数に動き回っているのを見つけてカメラに収めたる、甲虫の成虫、毛虫、トカゲ等々二人は興味深々、幼かった頃と変わりません。


ワタボウシ(芦屋川)

 阪急バス「有馬温泉行」で「宝殿橋」バス停まで。標高700メートル程度、そこから最高峰930メートルまで上り。相当の手抜き登山です。途中頻繁に上空をヘリが旋回してましたが最高峰付近でホバリングして人を吊り上げていました。最高峰から「魚屋道」を一気に下る予定でしたが、二男の体調も大分回復してきたとのことで、コースを白石谷経由に変更しました。一度息子たちを案内したいコースでしたから。いつもは単独行で淋しい山歩き(特にこうしたマイナーなコースでは)ですが、さすが3人のパーティーとなると賑やかで楽しくなります。白石谷は谷筋に入ると風化が激しく崖から大小の岩が落下して谷を埋めています。コースも沢を歩いたり崩れかけの斜面を移動したり気を付けながら歩く必要があります。岩場をロープを頼りに移動するところもあり初心者が安易に取り組むコースではありません。



「金泉」で汗を流す

Posted by Kenji Kato at 12:51 AM KDT
Updated: 3 May 2004 10:42 AM KDT
Post Comment | Permalink
2 May 2004
データ救出作戦
 二男が連休で京都から帰省。全く起動しなくなったiBOOKを抱えて帰ってきました。この二男には、1995年の大学進学の時に私が使っていたPCを進呈(Windows以前のものでしたがコンピュータ関係に授業のは役に立ったようです)。しかしWindowsでなければ何かと不便なためFMVノートを買ってあげました。
 研究室での活動に勢いが乗ってきたころ学術関係のデータのやり取りやレポート作成はMacが最適なようで、研究室のMacを使ってやっているものの、他のメンバーとの共用のため時間的な制約があって十分な活動ができない様子でした。iMacという新しい機種が発売されたところで早速買い求めて二男の研究室に送りました。たいそう喜んでくれました。


慎重にハードディスクを外す


 「パソコン工房」で外付け用のケースを買ってiBOOKから取り外したハードディスクを組み込みました。USB接続で私のWindowsマシンにつないでみましたが認識しません。Macフォーマットが原因でしょうから、ネットでMacフォーマットのディスクを読み取れるソフトをダウンロードしてみたらバッチリ読み取れました。
 本体は諦めれても中の貴重なデータを失うの絶望という状況だったようでデータさえ救出できれば今回の作業目的は達成できたようです。HDに異常が無ければ「ヒョットして」と再度iBOOKを組み立てて起動を試みましたがこちらの方はやはりだめでした。

起動しなくなったiBOOK


 大学院に進学して途中から京都大学ウイルス研究所(生命科学研究科)に編入。ますますMacの活躍の場が広がってきたようです。画像処理も多くなりiMacではメモリー容量やスピードで不自由な様子が伺え、上の写真のiBOOKにグレードアップ。
 あれから3年も経ってiBOOKも駆使されて疲労したのでしょう。ストライキに突入せざるを得なかったのかもしれません。昨日は、ドック入りしたiBOOKを二男と一緒に分解作業。分解過程を二男が丁寧にデジカメに収めて組み立て作業に備えてました。極めて高密度に集積されていて分解作業は神経を使いました。途中、不具合の原因になるような接触不良や部品の異常をチェックしましたが特に見つかりませんでした。



外付けハードディスクに変身

Posted by Kenji Kato at 11:45 AM KDT
Post Comment | Permalink
25 April 2004
墓地公園と水別れの氷上町
 先月他界した家内の母親の納骨のため、親族揃って氷上郡氷上町にある「関西池田記念墓地公園」行きです。午前9時に大阪駅に集合し電車で福知山線を柏原駅まで。そこからバスで墓地公園まで。列車やバスのチケットはすべて家内の弟が手配してくれていました。
 平成9年に家内の父親が他界してからは家内の母親と弟の二人暮しでした。弟は、少ない収入の中でやりくりしながら毎年母親と旅行するのを楽しみにしていました。記念のツーショットをたくさん残しています。親子の絆が強かっただけに母親の他界したあとの弟のことが気がかりだと家内は言ってますが、親族に声をかけ切符を手配してまで納骨に招く姿を見ていると余計な心配なのかもしれません。


ケヤキ並木の園路

 ここ「関西池田記念墓地公園」は、7万基の墓石があるそうですが右の写真のようにすべて芝生の中に同じ規格で統一されています。芝生と幾何学的な配列の組み合わせからは、日本の伝統的な墓地のイメージはリンクしません。「死」のイメージではなく乾燥したカラットした不思議な印象を受けます。このようなお墓には「お墓参り」の言葉は相応しくないのかもしれませんし、暗い夜に来ても「肝試し」にはならないほど明るいイメージでした。




「水別れ」(みわかれ)

開放感のある園内

 墓所の「関西池田記念墓地公園」は、7万基という大規模な墓地公園とのことですが、バスから園内に降り立っても見渡す限り芝生や木立ばかりで墓地のイメージがありません。
 家内と弟が納骨の手続きをしている間に私たちは休憩所で昼食を取りました。テーブル席と座敷がありましたが、ゆったりとした広くて清潔感のある休憩所でした。
 園内の礼拝堂で納骨の法要。関西中から来られるのか来園者が多く、1時間毎の法要は予約で満席でした。法要のあと親族揃って墓所まで移動。園路は広くケヤキの並木が続いています。面積が広いので無料の巡回バスが運行されていました。



整然と並ぶ墓石


 「関西池田記念墓地公園」のある氷上町には、本州を縦断して太平洋と日本海に分ける中央分水界のなかで日本一低い中央分水界があり標高95.45mしかありません。神戸から80km近く内陸部なのに意外です。左の写真はJR石生駅近くの「水別れ」。こちら側が日本海側、由良川を経て日本海に注ぎます。向こう側が太平洋側、加古川を経て太平洋(瀬戸内海)に注いでいます。(バスの車窓から撮影)

Posted by Kenji Kato at 10:01 PM KDT
Updated: 27 April 2004 2:23 AM KDT
Post Comment | Permalink
本日晴天、山が呼んでたけど・・
 ここ数日、夏日が続いて初夏を思わせる気候でした。今日は一転、気温も少し低めで風も比較的強くて神戸の街並みや摩耶・六甲の山並みもくっきり見えて気持ちの良い日となりました。
 夕べから熱気味で今朝も喉が痛かったのですが、こんな日を見過ごすのはもったないと摩耶山に向けて出発。歩いて三宮まで、18系統の摩耶ケーブル経由のバスに一瞬乗り遅れて2系統阪急六甲行きで観音寺バス停まで。そこからケーブル駅まで桜トンネルの下を歩きます。


八重桜が満開

 山頂から天狗道方向に少し行くと、南・青谷道、北・桜谷道に分岐があります。「桜谷道」は、黒岩尾根の北側を大きく迂回するため距離はありますが、桜谷の谷筋沿いを時折クロスしながら下るなだらかな山道です。
 途中で徳川道と合流した後、トエンティクロスを一気に下ります。トエンティクロスの中ほどの分水嶺越分岐あたりから足元がおかしくなり出しました。発熱の影響のようです。 新神戸着17:00。ちょうど2時間30分。体調の低下著しい。

空気が澄んで街も山もクッキリ

 「友の会」に入会しているのでケーブルもロープウエイも年間無料、3000円ですが割安なチケットだと思います。 ケーブルに乗車するまで今日の行程の検討。体調が思わしくないないので無理はできないので比較的平坦な「桜谷道」を下ることにしました。
 ロープウエイからは新緑の山肌が良く見えます。摩耶山頂は、八重桜が満開、「山里桜」も枝一杯に綺麗な花をつけています。


桜谷道は渓流沿いの道


Posted by Kenji Kato at 12:58 AM KDT
Updated: 26 April 2004 1:40 PM KDT
Post Comment | Permalink
22 April 2004
Wordのサブメニューが
 昨日、私のいる医療情報部のオフィスにK副院長がMACのPowerBookを抱えて飛び込んでこられました。WORDを使ってレポート作成していているが、「ファイル」と「フォント」以外のメニューをクリックしてもサブメニューが表示されなくなって困っているとのことです。OFFICEを再インスツールしても解決しないらしい。
 私はWindows派でMacのことはわからないので心得のある人を呼んで見てもらい再度Officeをインスツールし直したが症状は変わりません。同じMac派の二男に電話したが留守録。K先生は諦めきれない表情でMacを持ち帰られました。
 負けず嫌いの私はこうしてマシンに敗退するのは納得できず、ネットでトラブル対処法のMicrosoftの該当情報を見つけました。
 「初期設定」ファイルが壊れている可能性があるようです。早速、K副院長室に行ってサポート情報に従って作業。システムフォルダの中の「初期設定」フォルダにある、MicrosoftフォルダのWordSettings(9)を削除したうえでWORDを起動させると新たな「初期設定」ファイルが生成されるということです。
 WORDを起動しファイル以外のメニューをクリックしたらナント!サブメニューが出てきました。K先生も大喜びでした。とりあえず情報システム担当の面目を保つことはできたようです。
 ところでアドバイスを求めた二男の方ですが、一昨日から自分のMacのiBOOKがまったく起動しないというトラブルに遭遇して大変なことになっていることを彼のブログ(WEB日記)で知りました。

Posted by Kenji Kato at 11:47 PM KDT
Updated: 23 April 2004 1:47 AM KDT
Post Comment | Permalink
ツツジの季節
 しばらく初夏のような天気が続いたこともあってか、市街地のあちこちのツツジが一斉に花を咲かせました。町並みが一気に色鮮やかになりました。チュ-リップも色を添えています。街路樹のケヤキも小さな若葉を枝一杯に広げ始めています。春が過ぎて花の季節から新緑の季節に移ろうとしているようです。しかし、私的にはまだまだ新しい職場にとまどうばかりで明るい展望が開けません。当分は「若葉マーク」が続きそうです。




ポートピア大通のつつじ

Posted by Kenji Kato at 2:08 AM KDT
Post Comment | Permalink
19 April 2004
保存された駅舎

明治43年築の駅舎

高架化された加古川駅



 今日、久しぶりにJR加古川駅に降りました。高架化されてから初めての訪問です。改札を出てバス停から振り向くと駅舎は以前のままでした。この加古川駅の駅舎は、明治43年(1910年)に大阪・桜島線桜島駅の駅舎として建築されたもので、大正8年に移築されましたものです。桜島駅は終点であったため駅舎は左右に広くなっています。この駅舎は高架化によって取り壊される予定と聞いていましたが、貴重な木造駅舎として保存の要望が強かったのでしょう。
 昭和48年に尼崎市から三木市に転居していましたが、初めて加古川駅から加古川線・三木線経由で乗車したとき、三木駅に着いて降りようしてもドアが開きません。故障かなと思ったらホームの客が手でドアを開けて乗ってきました。手動だったのです。阪神間では考えられなかったことですが、寒冷地では当たり前のことだと後で知りました。

現在の三木鉄道

Posted by Kenji Kato at 12:47 AM KDT
Updated: 19 April 2004 1:52 AM KDT
Post Comment | Permalink
18 April 2004
ミルクの匂い

優輝ちゃんです

 5年ほど前、仕事で大変にお世話になった元同僚が待望の男児出産ということでお祝いに伺いました。まん丸とした可愛い赤ちゃんです。「優輝ちゃん」って立派な名前をもらったそうです。お願いして抱っこさせてもらいました。赤ちゃんを抱くのは三男のとき以来25年ぶりで超緊張です。腕に抱くと温もりとともに懐かしい匂い、ミルクの匂いがします。「生命の誕生」を実感する最高の匂いだと思います。
 二時間毎に起こされて眠い目をこすりながらポットのお湯で粉ミルクを溶いて、腕にミルクを流しては適温になるまで水で冷やして飲ませていた頃を思い出しました。二男に添い寝して眺めた横顔が、眉毛から頬にかけて綺麗で滑らかな曲線を描いていてその美しさに感動したものでした。


Posted by Kenji Kato at 1:21 PM KDT
Post Comment | Permalink
16 April 2004
摩耶・六甲の自然再発見
1.山歩き再開
 ここ数年、機会があれば摩耶山、六甲山に登ってきました。最初は、年を重ねて体力や足腰に衰えが見えてきた状況のなかで自分の残存能力を確かめるつもりで、かつて若い時分に親しんだ山道を歩くことから始めました。
 神戸市街の中心地に近いポートアイランドに住んでいることもあり、手近な新神戸駅裏の布引登山道から市が原、天狗道をたどり摩耶山に至るコースを定番としながら、下る道をその時の天候、季節、体調・気分に応じて青谷道、上野道、山寺尾根道、カスケードバレイ、長峰尾根道といった近距離から、桜谷道、徳川道、シェール道をトエンティクロス経由で市が原、布引と下る少し距離のあるコースをとることもありました。時には、有馬、宝塚まで頑張ることもあります。




2.自然再発見
 春夏秋冬それぞれの装いを変えながら、道行く私にも挨拶を送っているように思えてきたのです。様々な姿を表現しながら親愛の情を示しているのに、私は名前さえも知らずにただ一瞥するだけで通り過ぎるだけ、何故か申し訳なさを覚えました。長く人生を生きてきたが殆どの樹木や花の名前すら知らず、まして彼らの豊かな営みをしるよしもありません。
 それからは、山道を歩きながら周囲の自然を観察するようになり、ハンドブックやデジタルカメラが必携の持ち物になりました。自宅には樹木に関する書籍が増えてきました。道草ばかりで目的地まで極端に時間がかかるようにもなりました。



3.自分自身の成長の記録-ホームページ
 1年ほど前からホームページを開設し、登山記録などを掲載しています。なかなか整理しきれないなかでアップしてきましたが、振り返ってみると内容が登山記録から樹木紹介的なものに変化していることに気が付きます。  最初は、コースの紹介などを試みていたものですが、自分自身の興味が変わっていったことを反映して最近は樹木や花の登場が多くなっています。登山記録が私の成長過程の記録でもあります。どこまで成長できるのか、楽しみにしてこれからも山登りにチャレンジしていきたいと思います。


徳川道

 そんな繰り返しをしているうちに、摩耶・六甲の主だった登山コースを踏破してみたい気持ちになり毎週、時には土・日連続で挑戦しました。これまで知らなかった景観や緊張の谷筋など感動するところも多いでした。  走破したコースを地図に塗りつぶしていくうちに地図に記されたコースで走破してないコースが殆どなくなったころ、私の関心は新たなものに向けられ始めていました。歩くことだけを目的にしていた自分が何時しか周囲の自然に目がいきだしたのです。それは、いつも何気なく通り過ぎていた登山道沿いに生えている樹木や草花たちでした。



 単葉・複葉、鋸歯・全縁、互生・対生、葉の厚さ・光沢、毛の有無、幹の様子など、人間と同じでそれぞれ個性を持っています。特徴を把握するため観察するポイントが多くなるほど樹木との対話には時間がかかります。
 しかし、不思議なものでこちらがその気になって関心をもって臨んでいると知り合いはどんどん増えていくものです。こうなると山行きが無性に楽しくなります。今日はどんな木々たちと巡りあえるのか、リュックに図鑑類を詰め込んでまた山に登るのです。


(このページの花は六甲山高山植物園で撮影)

Posted by Kenji Kato at 1:02 AM KDT
Updated: 16 April 2004 2:09 AM KDT
Post Comment | Permalink
14 April 2004
布引ハーブ園
 昭和42年7月8日から9日にかけて、台風第7号くずれの低気圧が西日本に停滞していた低気圧を刺激して、近畿地方以西の西日本各地に局地的な集中豪雨をもたらしました。当時私は大学1年生、阪急西灘駅(現・王子公園駅)近くに所用があり阪神尼崎から今津線経由で行こうとしましたが阪急電車は不通。しかも阪神は大石まででストップ。豪雨の中歩いて目的地まで行きました。


ハーブ園からの神戸市街


 特に新神戸駅の北方、布引谷上流の市ケ原では、世継山の山肌を削り取って斜面に造成されたゴルフ場が長さ140メートル、幅40メートルにわたって大規模な斜面崩壊を起し、山麓に住む21人が避難していた集会所もろとも生き埋めになりました。この災害が契機となって急傾斜地対策として「急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律(急傾斜地法)」が制定されたそうです。天狗道経由で摩耶山に登るとき市ガ原の災害の跡地を通りますが、いつも昭和42年のことを思い出します。


ハーブ園で見かけた花々


市ガ原側から望むハーブ園

 用件を済ませ帰ろうとしましたが阪急は路盤が流され不通、国鉄灘駅まで下ったものの国鉄も不通、それでは阪神電車でと国鉄灘駅の南側に出たら駅前から阪神岩屋駅にかけての道路は濁流の川状態で近づけず。その日は阪急電車が車内を開放してくれて車内泊でした。
 この集中豪雨の被害は大きく神戸で約100名の方が死亡又は行方不明となり昭和13年阪神大水害についで42年水害と言われています。



 世継山ゴルフ場の跡地を神戸市が「布引ハーブ園」として整備しました。ここは神戸の観光スポットの一つになっていますが、昭和42年の出来事を知っている人は少ないことと思います。先日、ぶらりとハーブ園を訪れてみました。ラベンダーをはじめ美しく香り高い花々に彩られていましたが、私には鎮魂の花園に思えます。



Posted by Kenji Kato at 12:56 AM KDT
Updated: 16 April 2004 12:34 AM KDT
Post Comment | Permalink
12 April 2004
神戸港と私

夕陽の神戸港

 勤務先が神戸の中心地、三宮からポートアイランドに変わってから運動不足を補うため仕事帰りに用事を作っては三宮まで歩くようにしています。今日は、いつもと趣向を変えてポートアイランドの北端、神戸大橋のたもとにある北公園に寄って、大橋の西側の遊歩道を渡りました。
 午後6時ごろで太陽が六甲連山の西に沈もうとしていました。まだ三木市に住んでいた20年ほど前、ポートアイランドにある国際交流会館にあった「ユニバーシアード神戸大会組織委員会」に勤務していましたが、職場から遠い三木の自宅に帰る時、こんな夕陽を眺めながら神戸を後にしたものです。
 
 私にとって神戸港は憧れであり魅力に溢れたものでした。神戸港に珍しい帆船や客船が寄港したときの休日など子供を連れて三木からはるばる遊びにやってきたものです。もっと以前の学生時代にもカメラを持って大学の帰りに港風景を撮りにきたこともありました。
 大学の図書館で遅くまでいて大学本部前の階段を下るとき眼下に光に溢れた神戸の街並みと港がありました。私の一番好きな時間と場所でした。私の潜在意識の中に育った「神戸」が、私を神戸に導いたのかもしれません。
 こうして神戸港の風景を見る度に、ますます神戸が大好きになってくるのを感じます。「すてきに神戸!」

Posted by Kenji Kato at 10:18 PM KDT
Updated: 12 April 2004 10:23 PM KDT
Post Comment | Permalink
8 April 2004
コナラも開花

 最近は街中の何処を歩いていても新緑、若葉に溢れています。生命の躍動を感じる毎日です。今日は、コナラの開花に出会いました。
 コナラは六甲山地に多く見られるコナラ属の落葉高木。秋にはドングリを実らせ落葉します。クヌギとともに薪炭材として利用されていました(因みに備長炭はウバメガシです)。シイタケのほだ木にも利用されています。4~5月に若葉と同時に花を咲かせます。雄花序(写真左上)は長さが6~9センチで本年枝の下部に多数垂れ下がります。雌花は小さく目立ちません。









Posted by Kenji Kato at 12:59 AM KDT
Updated: 8 April 2004 1:34 AM KDT
Post Comment | Permalink
6 April 2004
神戸の街は植物園
 山歩きから植物に興味を持ち出してから、山の中だけでなく街中の並木にもつい目がいくようになったのですが、神戸の街の街路樹は道路毎に特定の種類の樹木が植えられていることに気が付きました。写真は三宮JR高架沿い(南側)のホーキハナモモです。
 元町から西側にはベニスモモが植樹されています。フラワーロードはクスノキ、花時計から大丸にかけてケヤキ、旧居留地に各通りには、ホソバタイサンボク、シラカシ、プラタナス、カイズカイブキ、アメリカハナミズキ、イチョウ、コブシ。
 市役所前から磯上公園にはイスノキ、鯉川筋にはネムノキ、サンゴジュ、アオギリ、ナンキンハゼ、トアロードには、クロガネモチ、サルスベリ等々。
 その種類の多さに驚きます。神戸のしゃれた町並みを散歩しながらこうした木々の四季の移り変わりを観察するのも結構たのしいものです。
 町並みの風景をカメラに収めていますが、一度整理して紹介できればと思っています。


ホーキハナモモ

Posted by Kenji Kato at 11:34 PM KDT
Post Comment | Permalink
最後の一基

船に積込み中のクレーン
 コンテナ船の大型化等で利用されなくなったポートアイランドの西側のコンテナ埠頭に長い間、転用先がないのかクレーンが1基ポツント残されていました。今日、船首と船尾しかないようなイワシの骨のような船がクレーンの側に横付けされていました。夕方、ポートライナーからイワシの船に積込まれているのが見えました。クレーンを分解しないでこんな風に移動させるのですね。背の高いクレーンで船のバランスは大丈夫なのでしょうか。いずれにせよ今となっては不釣合いに孤立していたクレーンが嫁入りしてすっきりします。



Posted by Kenji Kato at 12:34 AM KDT
Updated: 6 April 2004 11:04 PM KDT
Post Comment | Permalink
5 April 2004
春の雨

イチョウの若葉
 日曜日は、朝から雨で肌寒い一日となりました。桜も今日が見納めではないかと思いますがあいにくの天気。しかし、外に出てみると雨に打たれて街路樹のクスノキの新緑がひときわ目立ちます。
 クスノキに負けずイチョウの枝からも可愛い若葉が顔を出していました。雨に濡れてみずみずしい新鮮さを見せています。
 

みずみずしいクスノキの新芽

Posted by Kenji Kato at 12:43 AM KDT
Updated: 6 April 2004 1:39 AM KDT
Post Comment | Permalink
4 April 2004
ユキヤナギ
 ユキヤナギは、バラ科シモツケ属の落葉低木。本州の関東以西、四国、九州に分布しています。庭木や公園樹として広く用いられています。ポートライナーの中公園駅と市民病院駅との間の遊歩道で, ユキヤナギが枝一杯の花に覆われていました。繊細な姿をしていますがユキヤナギが自生するのは川沿いの岩場など水をかぶる場所や養分の乏しい場所だそうです。厳しい環境に耐える野性的な木でありながら優しそうな姿をしているのが魅力的です。




ユキヤナギ






Posted by Kenji Kato at 11:25 AM KDT
Updated: 4 April 2004 1:20 PM KDT
Post Comment | Permalink
3 April 2004
鈴懸の木

アメリカスズカケノキ
 道を歩いていたら歩道上にマツボックリのような実がたくさん落ちていて、上を見上げてみるとアメリカスズカケノキでした。秋に葉を落として枝一杯に実をつけていたところから若葉が広がろうとしています。そして古い実を振るい落としているのでしょう。そういえば東遊園地のメタセコイアの木々の下にも実が一杯落ちていました。いよいよ新緑の季節です。
 アメリカスズカケノキは、日本で公園や街路樹として沢山植えられています。明治末期に渡来したそうです。4月ごろに、雄花と雌花が別々に頭状花序をつくります。「そう果」が多数集まって直径約3cmの集合果(鈴のような形をしてます)を形成し、果柄に1個ずつ付きます。





Posted by Kenji Kato at 12:32 PM JST
Updated: 4 April 2004 11:50 AM KDT
Post Comment | Permalink
2 April 2004
トチノキ
 ポートライナーの「貿易センター駅」から東遊園地方面への道路に街路樹としてトチノキが植樹されています。1月前まで通勤経路であったため季節の移り変わりを眺めながら歩いてました。秋にはその大きな葉の枯れ行く様は美しいものとは言えず、朽ち果てながら散っていきます。冬の間は木立だけの寂しい姿です。しばらく前から冬芽に変化が現れてきていましたが久しぶりに通りかかると一本のトチノキが新緑の若葉を広げはじめていました。
 トチノキは、もともと山地に生え大きいものは高さが30メートルを超える落葉高木です。冬芽は樹脂が多くよく粘ります。葉は大型の掌状複葉で対生、小葉は5~7個あります。トチノキの種子をすりつぶしてトチ餅などを作ります。トチノキの仲間で小ぶりなのがセイヨウトチノキ(マロニエ)やベニバナトチノキで生田新道の街路樹に植えられています。





トチノキの若葉

Posted by Kenji Kato at 1:37 AM JST
Post Comment | Permalink
30 March 2004
転勤

市民病院と自宅(右)


 この4月1日付の人事異動で神戸市中央市民病院に転勤することとなりました。1ヶ月前に糖尿病の仲間入りを宣言され、運動療法のため約30分の距離をウオーキングでの通勤を開始し、先週の金曜日には同病院で栄養指導を受けたところでした。
 私の自宅は市民病院の真正面、バリアフリーで行けるところにあります。仕事と私生活は時間的・地理的にある程度の距離があってはじめて頭の切り替えもでき職場のストレスを家に持ち帰らなくてすむと思います。その意味では余り近すぎるのも考えものです。
 とにかく4月からは生活パターンを変えなければなりません。特に血糖値を下げるための運動をどうするか、三宮で気分転換していたのをどうするかが当面の課題です。このブログの材料もまた変わってくることでしょう。

Posted by Kenji Kato at 12:45 PM JST
Updated: 30 March 2004 3:47 PM JST
Post Comment | Permalink

Newer | Latest | Older