タンパク質(protein)


 

 物の形をつくったり、生命活動そのものでもある物質の反応(→代謝)を調節する物質をタンパク質といいます。タンパク質は粒状あるいは線状の分子ですが、水や酸素などの分子の数百から数百万倍という、ずっとずっとおおきなものです。

 ンパク質は、アミノ酸と呼ばれる物質からできています。アミノ酸は、2本の腕と一つの頭をもっていて、右と左の2本の腕をつなぎ合わせていくことで一本の鎖になります。アミノ酸の頭には、水になじみにくいとかそれほどでもないなどといったさまざまな性質を持っていて、その順番がタンパク質の性質を決めています。アミノ酸の鎖は、らせんを巻いたり、からみあったりして、太いひもや大きなかたまりになっています。かみの毛やつめの材料となっているタンパク質は、長いひものような形をしています。また、たべものを消化したり、細胞の表面で物質を出し入れしたりするタンパク質は、ひもというより丸いかたまりのような形をしています。また、タンパク質のなかには、アミノ酸の鎖に金属のイオンなどをくっつけることで、さらにいろいろな性質を持つようになり、とくべつの働きをしているものもあります。