実は、Mさんがクビになったのは、クリスマスイブの日だった。たしかMさん、彼女がいたはずだし、クビを言い渡されたあとデートしたのかと思うと、やりきれない気持ちになります。人が一人減っているのに、社長もなにも言わないし。こんな会社、いやですよね。
私はこのころ、労働基準法とか読んでました。社長のやったことはなにか法にふれないのかと。でもゲームメーカーなどで訴えても労働基準監督署が正しく働いていない例もたくさんあるそうだし、無理なんでしょうね。
Bさんが言ってました。「俺、Qさんに、クビになっても30日分給料もらえるんだから、ちゃんと請求しろよって言ったんだ。でも、Qさん『いいよ、俺もう社長の顔なんて見たくない』って、こなかったんだよね」
また、 余談だが、社長が地元の大人物と知り合いという点に関して…社長やら会長やら教授といった人達の団体に、社長は入っている。そして年に一度その連中と海外旅行に行くのだ。で、旅行で撮影したビデオ数年分を社員に編集させた。長いし、時間もかかり、写
っているのはじじいばかり、しかも宴会だのやっている映像…のつまらない作業。やらされた社員は夜な夜な目をこすりつつ編集していた。酷いのは、これはただのボランティアだから、会社にお金は一銭も入らないということ。みんなで「あれはひどいよなー」「もうすぐ(その社員の人)クビなんじゃない?」とか言っていた。
その旅行自体、どこからお金が出ているのか誰も知らない。会社の財政や収支は、一度も社員に公開されなかった。このころ、Bさんが「普通
の会社だと、そういうの公開していますよ。俺達にも見せて下さい」と言ったので社長は資料を一枚作ってきた。だが、全然必要な情報が書いていないし計算間違いもあって、そのことを抗議しても聞き入れられなかったようだ。けっきょくうやむやになってしまった。
会計関係のチェックができない会社(会計担当が親族、奥さんとかの場合も含む)って、危険だ。
このときの私の行動は、決していい方法とは言えなかったと思う。簡単に言うと、取り引きのある会社に自社の悪口を言いにいったようなものだから。アンフェアだったかもしれない。でも私にとっては、Yさんに相談して本当によかったと思っている。
自分が本当に困っているときは、ときには非常識と思える行動もやむをえないと、私は思う。
私は、「仲間」と言える程彼等と親しくなれなかったかもしれない。もっと仲良くしたかった、と今でも残念に思います。とにかく楽しい人たちだったんです。
ところで、この頃就職希望の履歴書やメール、はがきがたくさん来ました。何通か見る機会があったのですが、「とにかく何とかして仕事につきたいと考えています」なんて、あからさまに没になりそうな履歴書、あるんですね。それと「私のホームページがあるので御覧ください」とメールにあるので、おっ作品があるのかな?と見てみると「じこしょうかい…すきなこと:たっくん(きゃっ(*^^*))と一緒にいること」おいおい!ほかのページも「たっくんとデート」とかそんなのばっか。頭悪すぎます。みなさん、就職用のホームページは別
に用意しましょう!
社長がもしこのタイトルを見たら「俺の会社の資産のパソコンだ。俺が支配してなにが悪い!」ということなんだろうけど…やっぱりいやだ、そんな会社は。
この事件のとき、「NTサーバーなんて一日二日使えなくたって平気だろう?」なんて信じられない発言もあった。
あんたは平気だろうけど、使ってるのは我々社員なんです!