生命の起源



 始の海には、生きものの材料となるアミノ酸塩基細胞を包むの材料となるリン脂質などの物質がたくさん含まれていました。最初の生命はこうした材料が集まってできたのでしょうか?

 きものは、アミノ酸からタンパク質ができたのが始まりだという人がいます。膜に包まれたタンパク質が、自分をつくるのに必要なアミノ酸の並び方を核酸に記録するようになったのだというのす。タンパク質は生きものが生きていくために必要なさまざまな反応を調節する働きをしていて、タンパク質なしでは生きものは生きていくことができないのです。

 ゃくに、核酸が膜に包まれ、あとからタンパク質を作りだしたのだという人もいます。核酸の中でもRNAという分子は、タンパク質のようにさまざまな反応を調節したり、自分自身と同じものをつくったりできるからです。

 ンパク質や核酸ではなく、もっとかんたんな物質から生きものは始まったのだという人もいます。粘土はタンパク質や核酸にくらべずいぶんとかん単な形をしていますが、2つの粘土が表面を合わせることで、自分自身のはんこをつくり、さらにそれをつかって、自分自身と全く同じものがつくれます。こうして自分自身をいくつも作り出すうちに、粘土の生命は、タンパク質や使うようになったのだというのです。タンパク質や核酸は、最初の生きものの材料となるには、形が複雑すぎるというのが、そのひとの考えです。

 うした意見の他にも、さまざまな考え方をする科学者がいます。でも、本当のことは誰にも分かりません。見ていたひとは、いないのです。