ハプニングが起こったのは、次の出席予定の作家・宮崎学さんが欠席すると告げられた時。正面客席に仰々しい旗を立て陣取っていた赤ヘル黒ヘル(党派不明)の数人が、一斉に部隊に駆け寄り、騒ぎ始めた。「宮崎は公安のスパイ。糾弾しろ」と。
これには若干の説明が必要だろう。最近発売された本に、宮崎氏が公安調査庁の調査官に会っていたという記述があり、左翼を標榜するヘルメットの方々は、いたく気に入らないらしいのだ。
かつての宿敵を見て、血が騒いだのか「一水会」の元代表鈴木邦男さんは壇上から挑発する。「メットをとれ、サングラスを外して、上がってこんか」と。事態はメットの男たちと主張の近い、オッサンにひとしきり演説させることで収拾に向かう。ただ、まだヤジと怒号が飛び交い、パネリストの発言が遮られる。そこを救ったのが、遅れて登場した“ヤッシー”だった。
「うちの車座集会は、もっと楽しくやってます〜」「欠席(宮崎氏のこと)裁判は民主主義ではないです。
田中康夫長野県知事の言動に会場は一気に和むが、発言は何も“癒し”だけではない。
(略)
このコーナーの終了間際、ふたりのオバサンが、さっそうと立ちあがった?先程のヘル軍団に近寄り、旗が邪魔で出席者の顔が見えないと。すごすご、旗を降ろす彼ら。
まるで母親にしかられた子供ではないか。
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集会があった数日後、既にあれは焚火派だ、という情報がネット内外で流れていたはずなのに、「党派不明」。
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革マル派だけで10人近く、我々は10人以上、どう考えても「数人」じゃない。
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野音の集会では通常、旗やのぼりは多数林立するので、文句も出ない。
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今回は市民団体他が実質排除されていたのでたまたま焚火派が目立っただけ。
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苦情が出たので素直に旗を降ろしたことがなぜ「母親に叱られた子供」になるノカー。
この文章、革マル派と我々を意図的にごっちゃにし、「得体の知れない旧態左翼」が「ごく少数」でしでかした、という露骨なイメージ操作をしようとしたものとしか思えません。
当日来た人であればすぐにウソ・意図的な誇張だとわかるこのような記事を、よりによってメディア弾圧法案反対運動のレポートでいけしゃーしゃーと掲載するような「ダ・カーポ」の行為は、はっきり言って反対運動の「自殺点」です。
これで、少なくとも「ダ・カーポ」およびマガジンハウスは、法案に反対する理由がタダの既得権保護であり、集会第1部のトークで話題に出ていた「マスコミ側の問題」という視点を全く欠落させた極悪雑誌社であると疑わせるに足る存在だ、と見てよいのではないでしょうか。
我々は、「スパイ」宮崎だけでなく、この記事に直接責任を持つ、編集部の長である遠藤成を徹底的に弾劾しつくしていく決意を固めています。
なお、この情報を配信したメルマガVol.11に対し、読者の方からメールで質問が寄せられたので回答しておきます。
(1)1〜4は執筆者がわかっていたとしても、それをちゃんと書こうとすれば「焚火派」の名を記事に出して、その説明をする必要が出てきますよね。私としては、是非そうしてもらって、活字媒体でも焚火派や共産趣味が認知されてほしいという気があるのですが、今回の一連のことがあっただけに『ダカーポ』編集部に「敵」の宣伝をするのはイヤだという心理が働いても無理がないことだと思います。
そういう問題ではないでしょう。
「党派」は「不明」ではないのです。
もちろん、焚火なんて得体の知れない代物(藁は「読者に説明するのがメンドウ」であることは間違いないので、その面で「正確に書けないので説明省略」というのは理解できますが、その場合なら「党派不明」などという注釈をつける必要はないはずです。
しかも、同種の文章を公開した有田芳生氏は「事情を知らなかったから」そう書いたという事情もあったわけですが、編集部はこのあたりの事情をかなり細部まで当日夜から知っていたという情報も入ってきています。
この時点で、既にこの記事には悪意がアリアリです。
(2)より気になるのは、9−1の「今回は市民団体他が実質排除されていた」という記載です。「締め切り」問題は別として、それ以前においても「市民団体」が排除されていたということがあったんでしょうか?
「実質」とつけているのですが、そもそも9・2実は、市民団体にほとんど声をかけていません。情報すら出していなかったのです。
声をかければ来る人も多いわけですが、連中は集会を自らが仕切りたかったのでそうしていないのでしょう。これは各種情報からの我々の分析による推測ですが。
そして事後に、実行委MLでは「市民運動が泡くっていた」などというものすごい意味不明な総括をしているんですよ。誰もはじめから気にしていなかった、というより情報がないので気にできなかった、というのが実際のところでしょう。
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